Amy Blaschke/ Breaking the Blues

Amy Blaschke/ Breaking the Blues
2016年 アメリカ
『寂しげな雰囲気が魅力のSSW』

 エイミー・ブラスクはワシントン出身。以降シアトル、ロサンゼルスと移り住んでいます。14歳からギターを始めており、16歳で地元のライブハウスで歌い始めています。プロフィール欄には、主な音楽遍歴としてリズ・フェアー、エリオット・スミス、メアリー・ルー・ロードに影響を受けて、その向こうにいるジョニ・ミッチェルの『BLUE』にたどり着いた、との旨が記されています。1999年『Red Letter』でデビュー。以来、コンスタントにアルバムを発表しており、本作で6枚目となります。
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 歌声のメランコリックさに合わせるように、アコギ、ピアノ、ドラム、どれもが穏やかで寂しげな演奏をしています。カントリーをルーツとしたバーズのような素朴な曲が並んでいますが、とにかくどんよりとした暗さがあり。エリオット・スミスやジョニ・ミッチェル『BLUE』を引き合いに出すのにも納得がいきます。
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「Running My Heart To You」
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Public Access T.V./Never Enough

Public Access T.V./Never Enough
2016年 アメリカ
『爽やかで甘い新人ガレージ・バンド』

 UKパンクから由来したと思われる無駄をそぎ落として疾走するバンド・サウンドと、微笑ましい合いの手が印象的な新人グループのデビュー作。ニューヨーク出身で、ストロークスの影響が反映されているとのこと。また時代が一回りしているようです。「ニューヨークっぽさ」がストロークスの活躍以降、更新されているということでしょうか。確かにストロークスの影響は強いですが、ニューヨークを代表するグループ、テレヴィジョンの遺伝子を感じさせる沈んだノリも持っています。
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 新人ですが、バンド経験は積んでおり、スマートな演奏を聴かせてくれます。チープ・トリック張りに愛嬌のあるギター・リフを多用しており、ストロングなイメージよりもお茶目さが前面に出ているのが個性的。
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 普段、新人のロック・バンド、特に彼らのようなビート系に対して手厳しい僕ですら、すんなりと懐柔されてしまうくらいには英ビートの伝統を感じます。デビュー前からの注目度の高さも頷けるところ。

End of an Era
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Charlie Faye & The Fayettes/ Charlie Faye and The Fayettes

Charlie Faye & The Fayettes/ Charlie Faye and The Fayettes
2016年 アメリカ
『ゴールデン・ポップスを見事に再現』

 ウィルソン・フィリップスを更にガール・ポップ寄りにしたような・・・モータウン系ガールズ・サウンドを彷彿とさせる甘く爽やかなコーラス・グループなのですが、ゴージャスなキラキラ感もあり。ジワジワと盛り上がってくる。いいグループです。
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  チャーリー・フェイ・アンド・ザ・フェイエッツはテキサス州オースチンを拠点に活動する三人組。既に2枚のソロ作(カントリー)を発表しているチャーリー・フェイを軸として生まれたグループとのこと。

 50年代から60年代に掛けてのアメリカ音楽、ゴールデン・ポップスへの敬意があり、その再現に情熱を傾けています。
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 作曲はもちろんのこと、「don’t be cruel」などという文句も飛び出す歌詞、ヴィンテージ感が伝わる籠ったような音響、甘いハーモニーなど隅々まで拘りが行き届いています。

 演奏についてはオルガンを含むバンド・セットでの録音がされており、サーフィン・ホットロッド系の軽やかなバンド・サウンドが印象的です。

Sweet Little Messages
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Haley Reinhart/Better

Haley Reinhart/Better
2016年 アメリカ
『享楽的なアメリカン・ポップスをもう一度』

 煌びやかな衣装がいかにもアメリカン!という佇まい。音楽性も然り。陽気なアメリカン・ポップスをパワフルなヴォーカルで聴かせてくれます。90年代バブルを彷彿とさせる享楽的な雰囲気が久しぶりに新鮮です。
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加えているのはきっとチュッパチャプス。

 ヘイリー・レインハートはイリノイ州ホイーリング出身。現在26歳。プレスリーからブリトニー・スピアーズまで、アメリカ音楽にどっぷりと漬かっている彼女は、2011年にアメリカン・アイドルというオーディション番組を通じて、知名度を獲得。2012年にデビュー作『Listen Up!』を発表。本作は彼女の2ndアルバムです。尚、ヘイリーはSSWだけでなく声優としても活躍しているそうです。
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 ブルース、ロックンロール、ディスコ等アメリカ音楽の歴史をなぞったようなルーツを持っており、ドナ・サマーのようなゴージャスで力強い音楽性が特徴。ドスを効かせるヴォーカルは素晴らしく、さすがオーディション番組を勝ち抜いただけのことはあります。一時期はシーン全体に於いて供給過多であったギラギラとした分厚いアレンジも、一周回って来たのか新鮮に思えてきました。

Better
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Imperial State Electric/All Through The Night

Imperial State Electric/All Through The Night
2016年 スウェーデン
『枯れ具合が最高』
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 ハイ・ペースでリリースを続けているインペリアル・ステイト・エレクトリック。本作で5枚目となります。インペリアル・ステイト・エレクトリックについては3RDリリース時の記事をご覧ください。(4枚目は出ていることに気が付いていませんでした。これから聴きます。)

 ロックンロールのルーツを探究するのが彼らのアイデンティティー。これまでもカントリー要素が強い曲はありましたが、今作ではもはやロックンロールには収まらない、本格カントリー・ロックも収録しており、一皮むけた感じがします。女性コーラスの華やかさ、スライド・ギターの哀愁、ホンキートンク調のピアノ、ダンディなヴォーカル、と彼らの魅力が満載。ファスト・チューンでの疾走感、キャッチーなサビのメロディーも健在で、渋味を増しつつもエネルギッシュな魅力は失っていません。
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Break it down
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