ファニー・カンパニー/ファニー・カンパニー

ファニー・カンパニー/ファニー・カンパニー
1973年 日本
『ラフでルーズな演奏が魅力的』

 ブルース・ロック、ロックンロールを日本語でやった70年代のグループによるファースト・アルバム。以前持っていたのですが、金欠で手放してしまい、この度再購入しました。現在流通している紙ジャケ盤では、ボーナス・トラックが5曲入っています。
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 ヴォーカルの桑名正博をフロントに据えたキーボード入りの4人編成。ドラムはこの時点ではゲスト扱いになっており、その代わりヴォーカル&ギターが二人います。

 ロックのドライブ感を保ったまま日本語で歌う、桑名正博のヴォーカルは当時とても画期的だったそうですが、今聴いてもとてもかっこいい。颯爽としており、随所に入るアドリブ(シャウトなど)も堂に入っています。ゴツゴツ、ドタバタとしたバンド・アンサンブルの荒々しさも素晴らしい。アメリカン・ロックほどに破れかぶれなエネルギーはありませんが、その代わりブリティッシュ・ロックのようなカッチリしたコンビネーションも持っていて、ソリッドな演奏が楽しめます。鍵盤が入っているからか、フェイセスっぽいところもあり。

 桑名正博がヴォーカルを取っていない曲では、日本語フォークに接近したメロウな雰囲気を纏っており、アルバムに多様性をもたらしています。

スウィート・ホーム大阪

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BUDGIE/Never Turn Your Back On A Friend

BUDGIE/Never Turn Your Back On A Friend
1973年 イギリス
『やっとバッジーが紙ジャケ化』

 70年代に於ける、イギリスのB級ハード・ロック勢の中でも、突出した人気を誇るバッジー。
その理由はご存知の通り、メタリカが代表曲「Breadfan」をカバーした為。
僕もメタリカ経由で彼らを知りました。
今回、なんと彼らの作品の紙ジャケ化が実現。
当然、全タイトル制覇、と行きたい所ですが、
来月(7月)に森田童子の紙ジャケリリースが控えているだけに、ここはセーブしなければ。
ということで、ロジャー・ディーンがカバーを担当している
『Never Turn Your Back On A Friend』だけを購入しました。
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 マスクを被った鳥と戦う仮面ライダーの怪人っぽいキャラクターを描いたジャケは、
紙ジャケで眺めるとワクワクします。
いい!
このジャケで邦題が『友情』という訳の分からなさも素晴らしい。

 本作はサード・アルバム。
ガン、ブラック・サバスの流れを受け継いだ、リフ重視の疾走感溢れるギターと、
吐き捨てるような早口ヴォーカルという二つの個性が完成しつつあるアルバムです。
その魅力が詰まったオープニング・ナンバー「Breadfan」は正に代表曲。
緩急のメリハリが効いた、ダイナミックな構成が光っています。
正直なところ、本作を久しぶりに聴いたため、
この曲と「Baby Please Don’t Go」くらいしか記憶になかった自分。
改めて聴き直してみるとハード・ロック曲以外にも、
暗いミドル・ナンバーがあり、そちらでもじめじめした陰鬱なサウンドで異なる個性を発揮しています。
彼らの弱点は声量が標準に届いていないヴォーカルですが、
英アンダーグラウンドらしいハッタリが籠ったパフォーマンスには、愛嬌があります。

「Breadfan」
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BRIAN JOSEPH FRIEL/ BRIAN JOSEPH FRIEL

BRIAN JOSEPH FRIEL/ BRIAN JOSEPH FRIEL
1973年 イギリス
『ドーンらしい朗らか英米折衷』

 ビッグ・ピンクは相変わらずマニアックな再発をしてくれる。
本作も恐らく初CD化でしょう。
英ドーンからリリースされていたSSWのファースト・アルバム。
国内盤はヴィヴィッドから配給されています。
歌詞対訳はありませんが、これくらいのマニアック度になるとやはり解説が無いと、何も分からない。
お世話になっております。
ただ今回は帯がブライアン・ジョセフ・フリール、解説ではフリエル、と異なっており、困惑。
どっち?どっちが正しいの?
フリールのような気もするけれども、解説(小西勝氏)にお世話になったのでフリエルを推しておきます。
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 残念ながらドーンからデビューしたSSWということ以外、解説にも書かれていません。
プロデューサーはマーク・ロンドン。
ストーン・ザ・クロウズやルルの作品に携わっており、
本作に参加しているメンツもストーン・ザ・クロウズのメンバーを始め、
その周辺の人物たちが選ばれているようです。
ヴィグラス&オズボーンも参加していますが、楽曲提供はしておりません。
スティール・ギターにはお馴染み、B.J.コール。

 音楽性はカントリー指向が滲み出た、土臭いフォーク・ロック作。
ストーン・ザ・クロウズがバックを張っているだけに、リズムが力強い。
ギターもブルージー且つテクニカル。ほのぼのとしていながら、引き締まったアンサンブルが楽しめます。
ブライアン・ジョセフ・フリエルの作った曲は、地味ながらどれもポップで親しみやすい。

Louise Is Loose

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MARGIE JOSEPH/MARGIE JOSEPH

MARGIE JOSEPH/MARGIE JOSEPH
1973年 アメリカ
『程よい力加減が分かっている』
 1000円の廉価盤シリーズで再発されており、
評判の高さと、かっこいいジャケに惹かれて購入しました。

 ミシシッピ州バスカグーラ生まれのマージー・ジョセフ。
本作に先立ち、スタックスで2枚のアルバムを発表しています。
アトランティックでアレサ・フランクリンの傑作を生みだしたプロデューサー、
アリフ・マーディンが惚れ込んだことで移籍が実現。
本作がアトランティックでの移籍第一弾となります。
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 甘く溌剌とした歌声が魅力的なマージー・ジョセフ。
さすがにアレサ・フランクリンのような超人振りには及びませんが、
ソウル、ブルース共に歌いこなす表現力と力強さを持っている実力派シンガーです。
程よい力加減が分かっている。
アップ、スロウ共に素晴らしいですが、特にスロウ・ナンバーでのまったりとした包容力にやられています。
英ブルース・ロックに通じる渋さを感じました。
また、アリフ・マーティンによる、ゴージャスなアレンジはとろけるような美しさ。
加えて手練れが揃ったセッション・プレイヤーによるソリッドなバンド・アンサンブルも素晴らしい。
聴くたびに新しい発見があるアルバムです。
1000円なら間違いなくお買い得でしょう。

「Let's Stay Together」
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Cindy Kent/I Am Your Servant

Cindy Kent/I Am Your Servant
1973年 イギリス
『忘れられていたトニー・フーパー・プロデュース作』

 英フィメール・フォークの名作、と呼ばれているのだそうです。
しかし、英フィメール・フォークの名作、多すぎないか!
どれもこれも名作と呼ばれているような・・・・・・気のせいか、気のせいに違いない。

 シンディ・ケイトのことは知りませんでした。
彼女の横顔が映し出された黄昏色のジャケにやられて購入した次第。
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 彼女はセトラーズという60年代に活動していたフォーク・グループに在籍していたとのこと。
セトラーズ。。。
聞き覚えがあるのでウチのCD棚のどこかに再発盤が眠っていると思われます。

Major To Minor
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