so nice/LOVE

so nice/LOVE
1979年 日本
『青春ってことが大事』

 2011年、猛烈な好評価と共に再発された学生グループの自主盤。
正直に言うと、当時この空気感に圧倒されて購入した次第です。

短く経緯をまとめると
シュガーベイブに影響を受けた学生グループがビクター主催のコンテストで優勝。
それを記念して作られた自主盤(若干枚)がネットを通じて話題を呼びCD化された、
という流れ。

2011年当時、
多くのブログに取り上げられた本作に対する熱も少し落ち着いてきた今日この頃。
自分ももう一度冷静に本作を聴いてみたいと思います。

 男性ヴォーカル1人、女性ヴォーカル2人の3人が正式メンバーとなっており、
その他、演奏にセッション・プレイヤー(助っ人)8人が参加しています。
音楽性はシュガーベイブに対するストレートな敬愛が滲み出た
コーラス・ワークを武器にしたシティ・ポップをやっています。
フォーキーな曲もありますが、
アレンジは一貫して爽やかなAOR,フュージョン系の流儀なので違和感は全くなし。

 男性ヴォーカルと、フォーク・グループ出身のため、
不思議なレトロ感を醸し出す女性ヴォーカル、
共に同時代のプロと比べると(今はヴォーカルのハードルがやや下がっている感があり)
やや声量、声域が足りない印象です。(録音過程の問題かも)
アレンジはAORやシティポップとして考えると、やや隙間が多いところが特徴で、
悪く言えばデモな雰囲気が残っているということになります。
看板曲「高速道路」はシュガーベイブ「Show」のイメージが残る炭酸ポップ。
さすが再発見のきっかけとなった曲だけに躍動感あふれる、いい曲です。
他に決め手となる曲(下敷きが割とストレートに見えてしまう)は無いものの、
同好の士であれば安心して楽しめるレベルでしょう。

 色々とはっきり書いた部分もありますが、
レコードをリリースすることが困難だった70年代に於いて、
これだけのものを学生が作ったというのは凄いこと。
そこにロマンがあり、それを含めて楽しむのが吉でしょう。
ただし。
宣伝文にある「シティ・ポップスのダイヤモンドと言える傑作」は明らかに言い過ぎ。
原石を付けるならありですが。

「光速道路」
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THE RUTLES/All You Need Is Cash

THE RUTLES/All You Need Is Cash
1978年 イギリス
『分かるところだけ気軽に楽しめばいいと思う』

 3月分の新名盤探検隊ラインナップの中で、異彩を放っているラトルズのアルバム。
一枚だけイギリスもの。ブリテイッシュ系は紙ジャケで再発するというのが
暗黙のルールだと思っていただけに仲間はずれにされてかわいそう・・・・・・
いやいや安いほうがいいですよね。
レコード内袋がミニチュアで再現されていなかろうと、安いほうがいい。
前も書きましたが来月から消費税上がります。
廉価盤最高!な気分を今のうちに、と提唱しておきます。

 本作はコメディ・グループ、
モンティ・パイソンのエリック・アイドルと、
コメディと音楽を融合させたボンゾ・ドッグ・バンドのニール・イネスが
中心となって作ったビートル・パロディ・アルバム。

 モンティ・パイソンは70年代の英国文化を知る上で避けることの出来ないグループ。
コメディについてはここでは割愛しますが、
劇中歌のクオリティの高さでも知られています。
近年ではCMソングとして「Always Look on the Bright Side of Life」が使われて話題となりました。
エリック・アイドルはその中心人物。

 ボンゾ・ドッグ・バンドも特異なグループ。
ボードヴィル・ショーの再現から始まり、次第にユーモアを音楽の中に溶け込ませていきました。
ニール・イネスはビートルズに深い愛着を抱いています。
代表曲は「Urban Spaceman」。

 ニール・イネスが作曲を、
エリック・アイドルが作詞と映像他イメージ面を担当しており、
ビートルズを全力でいじっております。
有名曲をわかりやすくパロディしているので、
それほど熱心なファンで無い自分(全作をそれなりに聴いた程度)でも、楽しめます。
一方で演奏面に於けるこだわりには愛情と執着を感じます。
本作は歌詞が分かってこそ、という部分も大きいので日本盤は必須でしょう。
英国らしいブラック・ユーモアに溢れた歌詞が堪能出来ます。
ただすべてを理解するにはイギリス文化を勉強せねばならないところが辛いところ。
結局日本人はイギリス人とは同じラインで笑うのは難しいでしょう。

 CDだけで聴いているとエリック・アイドルの貢献が伝わりづらいのですが、
映像を伴うとなるほど、モンティ・パイソンのノリが再現されているな、と分かります。

「Ouch!」
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Stranglers/Black & White

Stranglers/Black & White
1978年 イギリス


『三島由紀夫に捧ぐ』

英パンク・グループ、ストラングラーズの3rdアルバム。
メンバーの一人ジャン=ジャック・バーネルは、
日本通で、空手のロンドン支部長を務める傍ら、
義理人情、侘寂など日本の文化を研究、
この時期には三島由紀夫にどっぷりと浸かっていました。

そんな彼が三島由紀夫に捧ぐ、と発表したのがこの曲です。

「Death And Night And Blood(Yukio)」

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Laura Allen/Laura Allen

Laura Allen/Laura Allen
1978年 アメリカ

『アメリカ版リンダ・ルイスの如き、アコースティック・ソウル・サウンド』

11月13日の名盤探検隊からもう一枚。
ここ数年でちょこちょこ再発されてきた感のあるローラ・アレンですが、
1200円再発となると、お手軽さが違います。
(ボートラだったオクラ入り音源がゴッソリとカットされていますが仕方なし)

昔はチープな印象を抱いていたジャケですが、
最近はこの淡い色使いが気に入ってきました。
↓は裏ジャケ
lauraallen.jpg



ウエストコーストのSSW、ローラ・アレンによる
1978年にリリースされたデビュー作。

時代としては
大人向け音楽として
シンガーソングライター全盛からAORへと向かっていく時期。
しかし彼女の音は流行に流されておらず、
あくまで古き良きSSW全盛のサウンドに落ち着いています。

このあたりは一度作った作品がオクラ入りしてしまったことが大きいのでしょう。

爽やかなソウル・フィーリング溢れるメロディに乗る
チャーミングな歌声はとても魅力的。
ダルシマー、カリンバなどの民族楽器が効果的に使われており、
SSWならではの素朴な親しみやすさを感じさせてくれます。
バックのミュージシャンはジェフ・ポーカロがドラムとして参加していることを始め、
ウエスト・コースト鉄壁の布陣。

初めて聴いた時は、アメリカ版リンダ・ルイスのように感じました。

2曲目の「Slip and Slide 」をどうぞ。

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MARANATA/Maranata

MARANATA//Maranata
1978年 ウルグアイ

『火に鳥が向かっている・・・これは!』

500円以下ワゴン・コーナーで発見。
「おまえは誰だ、マハビシュヌっぽいジャケだな」と購入してきたのが本作です。

ネットで調べたところによると
ウルグアイのグループであり、
ジャズ・ファンク作とのことです。
まぁ、マハビシュヌっぽいというジャケ買いは
当たらずとも遠からずでしょうか。

(ジャケ写はyoutube動画の画像にあります。)

エレピで爽快感を演出しつつ、
ビートが効いており総じてファンキーな仕上がり。

シカゴやホレス・シルバーなどの曲を大胆にアレンジして
全編カバーで構成。
70年代後期ということで
サウンドは洗練されています。
フュージョンっぽさも存分にあり。
結構楽しめる一枚です。

結構有名な曲が多いのですが
ここは敢えて彼らのリーダーが在籍していた
ウルグアイのロック・グループ、トーテムのカバーをどうぞ。

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