DAVE KELLY/DAVE KELLY

DAVE KELLY/DAVE KELLY
1971年 イギリス
『枯れたブルース・ギターと渋いヴォーカルが炸裂』

 ザ・ブルース・バンドのリーダーであり、ジョン・ダマー・ブルース・バンドのギタリストとして活躍していたデイヴ・ケリーがジョン・ダマー・ブルース・バンド脱退後に発表したセカンド・ソロ。前作のレビューはこちら
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 セッション・メンバーにはジョアン・ケリー、セッション集団ランプルスティルトスキン、そしてピーター・グリーンが変名で参加しているとのこと。その他、デイヴ・ケリーのブルース仲間と、ジャズ系プレイヤーも参加しています。

 相変わらず当時24歳とは思えない、枯れたブルース・ギターと渋いヴォーカルが炸裂しています。今回のソロ作はバンド録音がされており、前作よりも聴きやすい印象。ロックがカラフルで多様化していた1971年という時代を反映して、ブルース・ロックのみならずフォーク・ロック、ファンクにも挑戦しており、バラエティー豊かな楽曲群となっています。色々と手を出しているとは言え、どれも後追いで聴いてみると伝統的なものばかり。セッション・プレイヤー達の時にシリアス、時に熱狂的な演奏もあり、ジョン・ダマー・ブルース・バンドから続けて聴いても違和感なく楽しめるアルバムだと思います。「朝日のあたる家」のようなハードボイルドなブルース「The Fields Of Night」ではピアノが幻想的に舞っており印象的。このような細やかなアレンジも聴きどころ。

Green Winter
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ANDY BOWN/GONE TO MY HEAD

ANDY BOWN/GONE TO MY HEAD
1972年 イギリス(アメリカ原盤)
『バラードがいい』

 以前レビューしたジューダス・ジャンプにも参加していたアンディ・ボウンのファースト・ソロ作です。いわゆる「明るいエロ」路線のジャケで本作のことは覚えていて、CD化されたのを機に聴いてみました。
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 本作で、アンディ・ボウンはヴォーカルとアコギを担当。若干、パワー不足ですが、若干しゃがれた男前な歌声を披露しています。バックのメンツはなかなか豪華。まずギターにピーター・フランプトン。ドラムにミッキー・ウォーラー、ピアノにジミー・ホロヴィッツ、バック・ヴォーカルにレスリー・ダンカンというラインナップ。

 バンド・スタイルの曲とSSWタイプの曲が混在している中途半端な内容ながら、各楽曲はなかなかに聴かせてくれます。一部、アレンジを盛り過ぎている感じの曲があるのが玉にきず。英SSW作品をコレクションしているのであれば、後悔しないであろう好作品です。

The Mourning Leaves

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FARAWAY FOLK/TIME AND TIDE

FARAWAY FOLK/TIME AND TIDE
1972年 イギリス
『カップル二組による男女4人のグループ』

 ファラウェイ・フォークと言えば、1975年にリリースされた『Seasonal Man』がアシッド・フォークの佳作として知られているグループです。僕も長らく、その1枚きりしか聴いたことが無かったのですが、Big Pinkが初期作品をCD化してくれました。貴重な1972年産の英フォーク作品、ありがたく聴かせていただきます。
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 1969年にデヴォン州ブリクサムで結成されたファラウェイ・フォーク。カップル二組による男女4人のグループです。70年『Live At The Bolton』でデビュー。こちらはトラッドのみのライブ盤とのこと。CD化はされているのですが、恐らく渋くディープな内容だろうと思い、手が出せませんでした。セカンドである本作ではトラッド曲は3曲に抑えられており、残りはメンバーそれぞれが持ち寄ったオリジナル曲となっています。

 オリジナル曲とは言え、トラッド色は濃厚。しかしながら弾んだヴォーカルと男女混成ハーモニーによって、ほのぼのとした味わいが醸し出されています。収録曲ではグループ名を冠した「Faraway」の爽やかさは素晴らしい。

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OPUS AVANTRA/INTROSPEZIONE

OPUS AVANTRA/INTROSPEZIONE
1974年 イタリア
『久しぶりに聴いても芸術的』

 イタリアン・ロックを代表する名盤の一つ。ただあまりにも芸術的な為、馴染めず手放してしまう。それでもジャケの美しさ、存在感に引き寄せられて再び購入。そんなことをどうやら繰り返して4回目。紙ジャケSHM-CDになったオパス・アヴァントラが再び我が家にやってきた。
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 「ある夜、僕はドネラ・デル・モナコに会った~(中略)この夢を見たのは4年、あるいは5年前のことだった。」で始まる本作のライナーはいつ読んでも凄い。へぇ、ドネラさんに会ってインタビューでもしたのかな・・・と思いきや夢でしたー!という流れはもちろん、夢の話から始めるという度胸。ドネラ・デル・モナコが夢に出てくるという愛情。山崎尚洋さんは凄い人だ。僕は大好きなジミー・ペイジの夢もピーター・ガブリエルの夢も見たことが無い。

 本作はヴォーカル、ドネラ・デル・モナコとキーボード、アルフレッド・ディソッコによるユニット、オパス・アヴァントラのファースト・アルバム。クラシック、現代音楽、演劇の要素を混ぜ合わせたプログレッシヴ・ロックをやっている。芝居がかったドネラ・デル・モナコのヴォーカルは表情が豊かで怖い。かきむしられるピアノやヴァイオリンも加わり、曲が進むにつれ狂乱の度合いは増していく。しかしながら、牧歌的で優雅なメロディーを持ったヴォーカル・ナンバーがひょっと挟まれたりして、こちらの気持ちをグラグラと揺さぶってくる。イタリアらしい過剰さがてんこ盛り、久しぶりに聴いても芸術的だった。もう手放さないと思う。思う?

Ah! Douleur
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Albert Lee/Hiding

Albert Lee/Hiding
1979年 イギリス
『カントリー愛全開のほのぼのアルバム』

 1978年、エリック・クラプトンのバンド・メンバーとして迎えられたギタリスト、アルバート・リーが、その翌年に発表した初のソロ作。
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作品は、プロデューサーであるブライアン・エイバーンのつてでエミルー・ハリスのバンド・メンバー(ホット・バンド)が集結したアメリカ録音、古巣であるヘッズ・ハンズ&フィートのメンバーをバックにしたイギリス録音からなっています。

 バンド時代は自作曲に拘っていた彼ですが、ここではカバー曲も多く採用。チャス&デイヴの提供曲、エミルー・ハリスの作曲パートナー、ロドニー・クロウェルの提供曲の他、ルーヴィン・ブラザーズ、ダイアー・ストレイツなどのナンバーが収録されています。

 早弾きギタリストでもあるアルバート・リー。もちろん流麗なブルース・ギターを堪能出来るのですが、どちらかと言えば、ゆったりとしたリズムに程よく枯れた歌声が乗るレイドバックな味わいが特徴です。

 エミルー・ハリスの艶やかなハーモニー、軽快な演奏が楽しめる良いアルバム。2016年に再発されています。

Billy Tyler
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