OSANNA/Milano Calibro 9

OSANNA/Milano Calibro 9
1972年 イタリア
『極上の現実逃避』

 廉価盤化の波はプログレにまで押し寄せています。『Progressive Rock SHM-CD Collection』として、2015年に1300円で数々の名盤が再発されていました。ラインナップは何度も再発されているものばかりだったので、目新しさこそ無いものの高音質盤でのこの価格は、新規のファンにはうれしいはず。また自分の様に金欠の際、ついついプレミアがついた紙ジャケを売ってしまい、それっきりになっていた、あまりよろしくないファンにとってもありがたい。オザンナ、やっと買い戻せた。
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 レビューが山ほどあるオザンナの名作だけに、解説はサラッと書くだけにしておきます。70年代のイタリアを代表するグループの一つ、オザンナが72年に発表したセカンド・アルバム。同年に公開された映画『ミラノ・カリプロ9』のサントラとして、映画音楽家ルイス・エンリケス・バカロフと組んで制作されています。またオーケストラとの共演曲があることもポイント。禍々しいヘヴィネスが魅力の彼らの作品群の中では、異色のドラマティックさを持ったアルバムです。

 冒頭2曲はルイス・エンリケス・バカロフによる作・編曲がされたナンバー。オーケストラとの共演なのですが、不穏なバンド・アンサンブルとオーケストラとの混ざり合わないぶつかり合いがスリリング。オザンナは躁鬱が極端に繰り返されるのが持ち味ですが、その個性がより強調されたクセになる2曲です。ドロドロのギター・ソロも素晴らしい。その後に続く7楽章構成のヴァリエーションは、オザンナ本来の持ち味を生かした、ヘヴィ・ロックなインプロヴィゼーション。映画に使われたものでは無いのですが、サントラらしく映像をイメージさせる幻想的な音楽となっています。

Canzona

そして最後に控えし、クライマックスのヴォーカル・ナンバー。タイトル通りのイタリアらしい甘やかなバラード。久しぶりに聴くと大仰だなーと思いつつも、やっぱり盛り上がってしまう。妖しいフルートを始めとしたドタバタとした演奏が、違和感なく溶け込んでいるのが不思議です。

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