Adia Victoria/Beyond the Bloodhounds

Adia Victoria/Beyond the Bloodhounds
2016年
『暗く禍々しい雰囲気が素晴らしい』

 ブルース、ソウル、カントリー、フォークなどの要素を取り込んだ雑多なサウンドは正しくロックという感じ。気だるいヴォーカルながら、ねっとりとしたグルーヴがありエネルギッシュ。これはなかなか!と思って購入したものの、随分長い間、手を付けることが出来ませんでした。そうこうしているうちに巷では、彼女の評判が上がりつつあるようです。すっかり出遅れてしまいましたが、本日ウチのページでも取り上げさせていただきます。

 ナッシュビル出身のSSW、アディア・ヴィクトリアのデビュー作。86年生まれの彼女は高校時代にニルヴァーナ、フィオナ・アップル、マイルス・デイヴィスから影響を受けていたそうです。21歳でブルースに出会い、作曲活動を開始。そして30歳にしてリリースしたのが本作とのこと。
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只者ではない。

 プロデューサーをロジャー・モートノットが担当。ヨ・ラ・テンゴの作品を手掛けた人らしいのですが、経歴を見ると女性SSWものを多く担当している模様。

 アルバムは、5人組のバンド編成で録音されています。あくまでも、主役のアディアを立てた音作りがされていますが、オルタナ寄りのラフでガレージ感のあるざらついた演奏が持ち味。その割にはかなり編集(=コンピュータ処理、時代ですね)が行き届いているので、やや迫力には欠ける印象。またヴォーカルのアディアも雰囲気は十分ながら声量が足りないことが明白であり、エコーに頼り過ぎているところが残念です。

 ただし楽曲は前述したように、雑多な要素を混ぜ合わせた上にブラック・エネルギーをたっぷり注ぎ込んだ魅力的なものばかり。各曲とも分かりやすいフックは無いにもかかわらず、野心がビシバシと伝わってきてワクワクさせられます。アンダーグラウンドな魅力たっぷり。これは正しいファースト・アルバムだ。

「Sea Of Sand」

アディアのヴォーカルが禍々しく響きわたる、ミステリアスなミディアム・ナンバー。ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのようなうねりを持ったダークさが素晴らしい。

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