Monica Heldal/The One In The Sun

Monica Heldal/The One In The Sun
2016年 ノルウェー
『英ロック好きのノルウェー産フォークロック』

 優しく大らかな歌と爽やかなエレピに心地よく包まれたかと思えば、ブルージーなギターが峻厳な雰囲気をもたらす。寒さ厳しいノルウェーならではの、フォーク・ロック作。
 モニカ・ヘルダルは2013年にデビューしたフォーク・シンガー。その年のデビュー作『Boy From the North』でノルウェーの音楽賞(Spellemannprisen)で新人賞とポップ・アーティスト賞を獲得しています。1991年、ノルウェーのアルナにて生まれた彼女。16歳の頃から自作曲を書き始め、様々な音楽を研究。結局、志向する音楽をフォークとブルースに決めました。その頃に最も衝撃を受けたのがニック・ドレイクとロリー・ギャラガー。他にチェット・アトキンスやレッド・ツェッペリン、フリートウッド・マック、シン・リジィ、ジェリー・リードなど渋めのミュージシャンに影響を受けている様子。ブルースとフォークを基盤とする英ミュージシャン(スコットランド&アイルランドが多め)のリストですね。1991年生まれと考えると、恐らく親世代の影響なのでしょう。さて、本作は25歳になった彼女が発表したセカンド・アルバムとなります。
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 フォーク・ロックを軸としているものの、音楽性は多彩でバラエティに富んだアルバムです。具体的にはレッド・ツェッペリンのような緩急を付けたドラマティックな大作や、ジェネシスのような幻想的なプログレ曲を含んでいます。音楽マニアの性が発揮されていますが、ミステリアスな雰囲気を持つヴォーカルときめ細かいピッキングのギターを軸とした彼女の個性は統一されているので、すっきりと聴きとおせます。アイリッシュ、スコティッシュのフォーク、トラッドを彷彿とさせる素朴さが、ノルウェーらしい荒涼としたサウンドに温かみも加えているのもポイント。

Monica Heldal - For Saviours (live video)

モニカ・ヘイデルのアンニュイなパフォーマンスもさることながら、エレピとペダルスティールが溶け合う音色が、郷愁を誘う音色で美しい。

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