2016年度音楽作品総括 洋楽編

 本日は洋楽の2016年度まとめ記事です。
2016年は自分がブログを始めてから最も洋楽の新譜の質が充実していた年でした。
その為、10枚を選ぶのも特別に楽しみながら苦労しました。
 
 実は『LP/Lost on You』を10枚の中に選んでいたのですが、
ヨーロッパで2016年に発表されたものの日米などでは2017年のアルバムだったため、
彼女がアメリカ出身であることも考慮して2017年度の作品として扱うこととして除外しました。

 もし気に入ったものが見つかったら気軽にSpotifyなどで試してみてください。


タイトルからレビューへ飛びます。画像からはyoutubeへ飛びます。

☆ベスト10入りアルバム7枚(ABC順)




 

Blair Dunlop/Gilded
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男性SSW部門の代表。以前にも書きましたが、youtubeではアルバムの音源を上げておらず、全て弾き語りの映像を公開しています。これがアルバムよりもいい内容であるのは、やっぱり問題だなぁ。渋味が滲み出た歌声と、英米折衷の哀愁をたたえたメロディー。アシュリー・ハッチングスの息子というドラマチックな出生を含めて、これからの活躍に期待大。


Clare Sands/Join Me At The Table
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素朴な田舎娘というルックスに生活感が感じられるフォーク・ソングがとてもお似合い。本人による酸いも甘いも知ったような塩辛い歌唱とギター、リラックスしたフィドルとピアノによる演奏には酒場音楽のような味わいがあります。

Eliot Sumner/Information
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スティングの娘、という割にはあまり注目されていない彼女。本作を聴いた時「似ている」という感動が先に来てしまった自分ですが、なぜかもう一度聴きたくなり、何度もリピート。そのうちに抜け出せなくなっていました。粘着質な歌とメロディー、そして退廃的な存在感。核は父から受け継いでおり、且つ現代の音楽としての野心もある。

Funkystep & The Sey Sisters/ A Matter of Funk
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ヴィンテージ・ソウルのブームは本格化。生き残るのも容易ではありません。彼らは10年の準備期間を感じさせる鉄壁のバンド・アンサンブル、都会的な雰囲気を感じさせる楽曲群で熱狂だけではない独自の個性で差別化を図っています。


Ladybug and the Wolf/Mammatus
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フランス出身フォーク・ロック・デュオのデビュー作。エレクトロとの融合が為されており、ゴシックとファンタジーが混ぜ合わさった雰囲気を醸し出しています。緩急の使い方がうまく、美麗なメロディーが散りばめられたドラマティックな楽曲は日本人にはたまらない魅力でしょう。


Leïla Martial/BAABEL
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この作品に関しては当ブログで更新しておらず、TAP THE POPSに記事が載っております。今年もTAP THE POPSに多くの記事を書こうと思っていますので(至らないのでなかなか採用されませんが)載った時にはチェックして頂けたら幸いです。さて本作はマグマから繋がる暗黒ロックの系譜を受け継いだジャズ・ヴォーカリストのデビュー作。イメージが広がるスケールの大きな音楽で、縦横無尽なヴォーカリーズには圧倒されます。突き抜けたアクの強さがあり、誰にも好かれる音楽ではありません。そこのところも頼もしい。

Marian Hill/ACT ONE
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今レビューを読み返すと「90年代を彷彿とさせるディーバ的なスムースなソウル・ミュージック」なんて、したり顔で書いてしまっている自分を反省。でもそういう「狙っている音楽」の面はあると思います。グウの音も出ない洗練された編集と、ソフトで軽やかな女性ヴォーカルが合わさったクールな魅力にやられました。

☆ベスト3
Lawrence/Breakfast
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ソウルフルな歌のうまさを生かした、ジャクソン5系パーティ・ソウルだけでも素晴らしいのに、妹のパワフルなヴォーカルを生かしたブルース・ロックまでやってしまうとは。1枚のアルバムで先のキャリアまで想像させ、ワクワクさせてくれました。なにせ、タイトルが朝飯。まだ始まったばかりとはありがたい。リンクはビル・ウィザーズのカバー。

☆ベスト2
Maz O'Connor/The Longing Kind
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3月にリリースされ、レビューでは3曲を載せる大盤振る舞いでプッシュしたこのアルバム。何故か上半期の時点では選外にしてしまいました。ちょっと地味に思えたのです。しかしながら、じわじわと繰り返して聴くごとに暗く穏やかな世界観が浸透していき、今ではセカンドと並ぶ愛聴盤となりました。間違いなく2010年代を代表する、英フォーク・シンガー。


☆2016年度一番聴いたアルバム

Claudia Losito/ Finally
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凄いものは凄いとしか言いようがない、という状況に陥ることがあります。彼女の場合もフェイスブックに載っているわずかな情報しかなく、「凄い」としか書けませんでした。ゴールデン・ポップス、モータウン、ジャズに精通した曲作りと粘っこく情熱的な歌唱が素晴らしい。ジャジーなバックの演奏も抜群。youtubeでは1曲しか聴けないのですが、そんな時こそspotifyでしょう。気に入ったらitunesなどでダウンロードしてください。2016年の洋楽はまずクラウディア・ロシートを聴くべき。
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