Esperanza Spalding/Emily's D+Evolution

Esperanza Spalding/Emily's D+Evolution
2016年3月 アメリカ
『プログレ・マインドを21世紀に復活させし力作』

 自分は後追いで知った為、今回のアルバムが初のリアルタイムでの新作になります。
2015年にEmily's D+Evolutionというプロジェクト(バンド?)を結成。
本作はプロジェクトのお披露目作となっています。

 バンドはギター、ベース&ヴォーカル、ドラムのトリオにコーラスを加えた5人編成。
このプロジェクトは彼女の夢に出てきたというキャラクター、
エミリー(エスペランザのミドル・ネーム)を主人公として、
彼女の少女時代に夢中になった演劇や詩などをテーマとした音楽を生み出す(初期ジェネシスに近いのかな)、
というコンセプト。
espelive_wide-be840339c69106cea06984786c6658597433aae8.jpg

 評判を聞く限り、これまでの彼女の音楽性からの流れを断ち切るようなアルバムなのではないか、
と思っていました。
なるほど、これは野心的な内容。
ロック要素が強い、というよりもプログレッシヴ・ロックに近いです。
ヘヴィーなリフと民族音楽の融合は80年代のキング・クリムゾン、
ダンサフルなリズムと変拍子は80年代のイエスを彷彿とさせました。
彼女のヴォーカルはミステリアスな雰囲気を高めており、
ケイト・ブッシュ(特に「ONE」が顕著)を思い起こさせます。
それから時に呪術のように絡むコーラス・ワークは、マグマの如し、でしょうか。
身もふたもなく、過去の偉人たちと比べてしまいましたが、それも高いクオリティあってこそ。
上記の音楽性が混ざり合って生まれる、テンションの高いサウンドには圧倒されっぱなし。

 かなりロック度が高い演奏ながら、沈み込むベースラインはジャズのものだな、と感じさせます。
尚、アルバムにはキーボードの音も追加されています。

 緻密な作り込みがされているだけに、自分はまだまだ聴き込みが足りない、というのが正直なところ。
力作であることは間違いありません。

 今後はソロ名義とこちらのプロジェクト、双方での作品を発表していくことになるのでしょうか。
どちらにしても、より精力的な音楽活動がされることを願っております。

Unconditional Love

この曲を聴くとやはりプログレ・ファンには刺さる音楽性だな、と感じます。6分台のインプロヴィゼーションは、クリムゾンのようでありながらより柔軟でリラックスしたもの。この間、来日していたとのことですが、見逃したことをちょっと悔やんでおります。
もっと読まれたい。ランキングのクリックにご協力を。→
関連するタグ アメリカポップスロックソウルジャズ

トラックバック一覧

コメント一覧

コメントの投稿

名前

タイトル

メールアドレス

URL

本文

パスワード

非公開コメント管理者にだけ表示を許可する