ayU tokiO/新たなる解

ayU tokiO/新たなる解
2016年5月 日本
『バブルガム・ポップスにボサノヴァの要素を加えたような、
幻想的でおおらかなソフトロック・サウンド』


 2014年にミニアルバムをリリースしていたSSW兼マルチ・ミュージシャン、
猪爪東風のソロ・プロジェクトayU tokiO。初めてのアルバムがリリースされました。

 元々、新世代のシティ・ポップ・ミュージシャンとして注目を集めていた印象の彼。
しかしアルバムを聴いてみると、かなり緻密なポップ・アルバムとなっており、
(本来AORやフュージョンの延長線上にあったシティポップとは異なる)
どちらかと言えば宅録での作り込みに拘った職人肌なミュージシャンでした。
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 今回のアルバムではギター、ベース、ドラムスのバンドサウンドに、
キーボード、更にヴァイオリン、ヴィオラ、フルートなどのストリングスを加えた
重厚な布陣で音作りがされています。
コツコツと積み重ねて生み出されたのは、アコースティックな質感を大切にした優雅なポップ・サウンド。
曲によってビック・バンド調のものも入れており、バラエティに富んでいます。
彼自身の繊細なヴォーカルはやや控えめで、時々、音の洪水に埋もれてしまいがち。
それを救っているのが、随所にゲストとして参加している女性ヴォーカル。
コーラスやデュエットで爽やかさを加えています。

 アメリカのブッダ・レーベルから70年代にリリースされていた
バブルガム・ポップスにボサノヴァの要素を加えたような、
幻想的でおおらかなソフトロック・サウンドが新鮮。
同じ邦楽ミュージシャンで言えば、
ランプやyojikとwondaといった辺りに通じる柔らかい魅力の音楽なので、
そちらのファンにもおすすめです。

「米農家の娘だから」

 堂々たるビッグ・バンド・サウンドに彩られたミドル・ナンバー。牧歌的なメロディーに和みます。

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