大滝詠一/DEBUT AGAIN

大滝詠一/DEBUT AGAIN
2016年3月 日本
『タイトルから浮かぶイメージをそのまま期待してしまうと。』

 大滝詠一が亡くなってから様々な企画盤がリリースされていますが、
残念ながらベスト盤や豪華ボックスには、予算の都合上、手が出せず。
しかし今回はセルフカヴァー集。
それも仮歌音源とは異なるヴァージョンが発見されたとのことで、好奇心を刺激されました。

 タイトルからして、新しいアルバムというイメージを抱かせるアルバムですが、
やはり実体はあくまでも未発表音源集。
大滝詠一の諸作品のクオリティを期待して聴いてしまうと、
音質の悪さと、一部楽曲での平坦な印象のアレンジにがっかりしてしまうかもしれません。
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 ハイライトはラッツ&スターへ提供した2曲「星空のサーカス」「Tシャツに口紅」。
「星空のサーカス」での溌剌とした歌唱と弾けるアレンジ、
「Tシャツに口紅」での甘い歌唱、共に素晴らしい。
この2曲だけでも買ってよかったと言えます。
加えて1曲目の「熱き心に」もストリングスのアレンジに不完全さを感じるものの、
タイトル通り熱のこもった歌唱が聴くことが出来るナンバー。

 他の曲は自分の歌として歌っていないガイド目的での歌唱
(例:「うれしい予感」「すこしだけ やさしく」など)に思える曲が多め。
そういった曲に於ける、提供する歌手のイメージを重要視した歌い方は、
それはそれでなるほどと納得させられます。
ただ上記3曲に比べると、リハーサル感が拭えない印象です。

 初回盤のみ収録の4曲は洋楽カバー集。
97年のセッション3曲では、
アコースティックな質感のシンプルなバンド・サウンドによる録音がされているのがポイント。
リラックスした演奏と歌唱が素晴らしい。
1枚目とは趣旨が異なる音源なのですが、ボートラとして同梱してくれても良かったと思います。

 何はともあれ、貴重な未発表音源集として、リリースに感謝。


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