S.BALACHANDER/MUSIC OF THE VEENA I

S.BALACHANDER/MUSIC OF THE VEENA I
1974年 インド
『延々と呻くヴィーナの音色にうつらうつら』

 コツコツと集めているワールド音楽の音源集。
今回は南インド音楽のラーガ・マラハリをチョイスしました。
ブリティッシュ・ロックではラーガを取り入れたアレンジが多く使われているので、
やはり一度は腰を据えて聴いておかなければなりません。

 本作は南インドに伝わるヒンズー教の瞑想音楽、
ラーガ・マラハリを扱ったアルバム。
演奏しているのはバーラチャンダー。
元々、南インドの音楽では声楽が主役となり、
代表的な古典楽器であるヴィーナも脇役に過ぎなかったそうです。
しかしその流れに逆らい、
技巧を磨きヴィーナの持つ魅力を生かした幻想的な音楽を生み出したのがバーラチャンダー。
伝統を守りながら、進化させた偉人です。
彼は親日家でもあり、1989年に亡くなるまで、いくつかの録音を日本で残しています。
本作もそんな一枚で青山のスタジオで録音されています。
Veena.png

 ヴィーナの音をきちんと聴くのはこれが初めてかもしれません。
やはりシタールと比べてしまいます。
北インドのシタールにはミステリアスな味わいがありましたが、ヴィーナはずっと朴訥とした印象。
付属の解説にもありますが三味線を彷彿とさせる厳粛且つ慎ましやかな音で、
日本人には馴染みやすいかもしれません。

 バーラチャンダーの白熱したエモーショナルな演奏は素晴らしい。
一音一音ミョーンと伸びるヴィーナが延々と響き渡る硬派な内容。
序奏を含めた50分越えのインストゥルメンタルなだけに、気楽には聴けません。
心を開け放って音楽に身を委ねるのが良いのでしょう。


こちらは独奏ではなく、合奏になっていますがそれでも弛緩しきった響きは同様。
エキゾーストでブンブンやっている方々にもぜひ見習っていただきたい。
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