Silvia Pérez Cruz/ Domus

Silvia Pérez Cruz/ Domus
2016年2月 スペイン
『生まれ変わるスペイン音楽』

 浮き上がるような優しい歌声に強く惹かれてしまいました。
 シルヴィア・ペレス・クルースは1983年生まれ。
スペインのバルセロナ地方、パラフリュージェル出身。
音楽理論、クラシック・ピアノ、サックスを習い育った彼女は、
2000年代から著名なミュージシャン(ハヴィエル・コリーナなど)との共演を次々に果たし、
名声を高めていきます。
そして2012年、シンガーソングライターとしてソロデビューを果たすことに。
デビュー・アルバム『11 DE NOVEMBRE』ではスペイン民謡を基軸として、
ジャズ、ボサノヴァ、メナス音楽、キューバ音楽、ファドなど
様々な民族音楽を融合させた独自の音楽性を披露しています。
本作はそんな彼女による三枚目のアルバム。
PerezCruz.jpg

 スペイン民謡らしく粘っこく情感たっぷりのメロディーが特徴。
コテコテのスパニッシュもありますが、それだけでなく上述の通り様々な要素が代わる代わる登場。
アコースティック音楽ながら他には類を見ないほどのバラエティの豊かさが特徴です。

 アコーディオンや吹奏楽器、打楽器等、様々な民族楽器が彩るサウンド。
そちらも良いのですが、何といっても歌声こそが一番の聴きどころ。
エーデルワイスが似合う清廉な歌声、と形容するにふさわしい素晴らしさ。
そしてパートナーと思しき、甘い歌声を披露する男性ヴォーカル。
更に、たそがれた雰囲気を演出する男女コーラス。
歌声が折り重なる美しい響きには、ただただ感嘆します。
SEなどが曲間に入ることからコンセプト・アルバムなのかもしれませんが、
意味が分からなくても、作品の魅力は十分に堪能できます。
個人的には馴染みが無い、舌が巻かれるスペイン語の発声も新鮮で心地よいです。

Verde

 男女ヴォーカルのとろけるようなデュエットが楽しめる曲。
ストリングスとアコギによるドラマティックな盛り上げと、
それに続く鉄琴の可憐な旋律の対比に、スペインらしい情緒を感じます。

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