Palms On Fire/Where Are the Grey Clouds Going

Palms On Fire/Where Are the Grey Clouds Going
2016年 ロシア
『銃工場の都市から生まれた、のほほんギター・ポップ』

 シンセサイザーの洪水が奏でるメロディーはアンニュイで牧歌的。
その海を浮遊する女性ヴォーカル。やはり気だるげ。
リズムはズルズルと引きずっているようにルーズ。そして引き摺られるギター。
心地よい酩酊感の果てにズブズブと意識が沈んでいくような、駄目な感じがたまらなくいい。
パルムス・オン・ファイアーによるデビュー作
『Where Are the Grey Clouds Going』(あの灰色の雲はどこに行くの)をご紹介。

 パルムス・オン・ファイアーは、ロシア連邦、ウドムルト共和国の首都イジェフスクで結成されました。
イジェフスクは有名なカラシニコフを始め、
多くの兵器が作られる工場がたくさんあることで知られる都市。

 メンバーはアンナ・キスラヴァ、マックス・キスロフ、コンスタンチン・コロリョフ、
キシャン・バラジ(Anna Kislova, Max Kislov, Konstantin Korolev, and Kishan Balaji,)の4名(発声ミスはご容赦)
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どうやら一人脱退して現在はトリオ編成の模様。

2009年にデビューEPを発表。昨年アルバム制作の為、インドに滞在したもののビザが切れたため、
ロシア本国で完成させたとのことです。
アルバムの宣伝文には「For fans of: The Garlands, The Shermans, Talulah Gosh, Free Loan Investments, Seapony, Alvvays」との文章があり、ギター・ポップ・マニアであることが伺えます。

 インド訪問というワードの後で聴くと
酩酊感や気怠さがメディテーション的な要素を含んでいることに気づきました。
ローファイなサウンドでサイケデリックなギター・ポップが楽しめるアルバムです。
地味ながら一つ一つの楽曲は練られておりメロディーの質の高さと凝った展開で楽しめます。
イギリス、アメリカ、ヨーロッパ圏以外から飛び出したレアなギター・ポップとして、
その筋のファンにもおすすめ。
シューゲイザー・ファンにも。

Where Are The Grey Clouds Going?

アルバム中でも最もメルヘンチックなメロディーがさく裂するタイトル・トラック。
終盤、コーラスとシンセサイザーのせめぎ合いが延々と続くところがクライマックスです。
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