Sonny Fortune/With Sound Reason

Sonny Fortune/With Sound Reason
1979年 アメリカ
『汗臭くも爽やか』
 こいつぁ、濃厚なブラック・ジャズだろう。とジャケだけで購入してみたものの、
フュージョンに接近したアーバン・ファンクといった趣。

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 ソニー・フォーチュンは70年代から80年代に掛けて活躍したアルト奏者。
マイルス・デイヴィスの『Pangaea』(74年)や『Agharta』(75年)に参加していることで知られています。
(そうだったのか!)
近年、彼の作品がcd化され少しずつ再評価されているようです。

 本来、ストレートなジャズ作を発表していた彼ですが、
78年の『Infinity Is』と79年の本作だけはフュージョンに接近しています。
どうやら参加者に名を連ねているラリー・ウィリス(key)がサウンドの鍵を握っており(鍵盤だけに)、
彼の主導のもとフュージョン作を作っていたとのこと。
ちなみにラリー・ウィリスはブラッド、スウェット&ティアーズの諸作品への参加で
ロック・ファンにも馴染みがある人物です。

メンバーは以下。
ソニー・フォーチュン(sax)
ラリー・ウィリス(key)
ウィリー・ウィークス(b)ロン・ウッドのソロやスライのアルバムなどに参加。
マーク・イーガン(b)
スティーヴ・ジョーダン(ds)

 ほぼ全曲を作曲しているラリー・ウィリスの貢献は大。
涼しげな音色のシンセはもちろん、洗練された楽曲群の素晴らしさこそ、
アルバムの魅力の肝となっています。
また、ポコポココツコツと小気味よい鳴らしっぷりのドラムも素晴らしい。
柔軟なグルーヴを生み出すベースとのコンビは極上。
主役たるソニー・フォーチュンは流麗なソロを奏でているものの若干大人しい印象を受けます。
まして『Pangaea』などと比べてしまうと尚更。
ただアンサンブルの性質を考えると、
このくらいに抑えておくのが(リズム隊がビシバシな分)効果的なのかもしれません。
フュージョンの透き通った魅力と、
ファンキーなグルーヴが同居した地味ながら魅力的なアルバムです。

Igbob's shuffle

 とぼけた味わいもある呑気なサックス、そよ風のように爽やかなシンセサイザーによる洗練されたメロディー。
部族の祭りの如き衝動的な叩きっぷりのドラム、力強くうねるベースによるリズム。
汗臭くも爽やか、混然一体となった魅力がたまりません。

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