Lizzy Ling /Working Day, Vol. 1

Lizzy Ling /Working Day, Vol. 1
2016年1月 フランス
『ハイセンス爆発なフレンチ・エレクトロ』

 アンニュイな歌唱、音数は少なくとも洒落た旋律を奏でるキーボード。
喜怒哀楽、ハキハキと明朗に感情を表す音楽性は劇的で、まさにフランスならではのもの。
日常に寄り添う様々な効果音をコラージュした、温かみのあるエレクトロ・サウンド。
これはフレンチ・エレクトロの新たな名盤だ。

 リジー・リングはトゥールーズ出身のシャンソン歌手、サウンドメイカー。
彼女の音楽活動が始まったのは、2005年。ドイツのエレクトロ・グループ、
ムーンブーチカのアルバムに参加したとのこと。
フランスのブランドの広報的な活動(だと思います。フランス語が分からんちん!)を日本でしており、
その間に書物を中心に様々な文化による刺激を受けたそうです。
そのアイデアをまとめてリリースされたのが本作です。
尚、2010年には女性ヴォーカル・グループ、マイ・コンキューバインとしてアルバムを発表している他、
ソロとしても作品をいくつか出しているようです。
photo_14.jpg

 前述したように、心電図の音、赤ん坊の泣き声、機関車の走行音など
様々な音をスクラッチしてリズム・トラックにしています。
ザクザクと小気味よいリズムに、溌剌としたメロディーが乗り、とてもグルーヴィな音楽が楽しめます。
様々な音が飛び交っているのですが、整然としているのが素晴らしい。
また曲間に語りが入っており、コンセプト・アルバムっぽい作りになっているのも特徴。
スムーズな繋ぎでアルバムの構成も文句なし。
劇的な音楽性と書きましたが、デカダンスな雰囲気も併せ持っており
トニー・ヴィスコンティっぽい妖しさがあるのも美味しいポイントです。

様々な装飾はされているものの、
あくまでもスクラッチされたリズムと彼女のヴォーカルが曲をリードしており、はっきりと浮き上がっています。
21世紀を感じさせる鮮烈さを感じさせ、加えて曲も素晴らしいものが多い。
文句なしにおすすめです。フランス語歌唱。

Lizzy Ling - LE PEINTRE - Un Tableau Troublant - clip official

本文ではリズム・トラックが浮き上がる、と書いておきながら、この曲はキーボードが主役でした。
とびきり爽やかなミディアム・ナンバー。
フランス的なセンスがこれでもか、とさく裂している感じがするクリップですね。

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