ALA.NI/ You & I

ALA.NI/ You & I
2016年1月 イギリス
『遠回りデビューの本格シンガー、デビュー作』
 彼女のことを少し調べてみたところ、
グラマーというアメリカの女性ファッション雑誌に載っている記事を見つけました。
今回の主人公であるアラ・ニはそこで
ビリー・ホリデイやミニー・リパートンを引き合いに優れたヴォーカリストであることを表現されており、
加えて自身の音楽を「ダーク・ディズニー」と形容しています。なるほど。
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 アラ・ニは西ロンドンにあるレイヴンズコート・パーク出身のSSW。
ベーシストの父を持つ彼女は幼少から音楽に親しんでいます。
その頃のフェイヴァリットは、サウンド・オブ・ミュージックのジュリー・アンドリュース、
ジョン・ホルト、ヴィヴァルディというのですから、相当に広く聴いていることが分かります。
舞台で歌うことに憧れていた彼女は、シルヴィーヤング映画学校(ミスター・ビーンの舞台でもあり)に入学。
卒業後、ダンサーとして活動していた彼女ですが、
やがて声が掛かりアンドレア・ボチェッリ、メアリーJブライジ、
デーモン・アルバーン等のバック・シンガーとして活躍することになります。
そこで一流ミュージシャン達の鉄人振りにショックを受け、
一度はファッション界へと転向した彼女。
(この縁でグラマーに彼女の記事が載ったのでしょう)
しかし2013年には再び音楽活動への意欲が蘇った彼女。
2015年、タイトルに四季を冠したEPを4枚発表。
それらを一枚にまとめたデビュー・アルバムが本作となります。

 冒頭の例えについて。
包容力はビリー・ホリデイであり、可憐な爽やかさはミニー・リパートン。
確かに彼女の歌声の存在感は本格のものです。
ジャズ、フォーク、リズム&ブルース、オペラ、ポップ、ソウル、ブルース、ヒップホップ
と多岐にわたるルーツ・ミュージックを土台とした音楽性は、50年代を彷彿とさせながらも独創的なもの。
ギター、キーボードの弾き語り曲を中心にしており、穏やかなサウンド作りが特徴。
ほとんどの楽曲は彼女の歌声による表現だけでほぼ成り立っています。
(数曲ヒップホップ・シンガーがゲスト参加しています)
メルヘンチックなオペラという風情と夜の酒場音楽のようなうらぶれた雰囲気が
同居している楽曲群を聴いていくうちに「ダーク・ディズニー」という形容にも納得。

Cherry Blossom


爽やかさもあるのですが、バック・コーラスも本人の歌唱もとっても気だるげな「桜」。
レトロなサウンドはとても21世紀のものとは思えません。

Ol Fashioned Kiss

こちらはよりムーディで酒場音楽っぽいですね。ジャズ・ヴォーカル寄りのポップ・ナンバー。
レコード、CDもリリースされていますが、今のところ日本では流通されていない模様。
Itunes等でダウンロード販売されています。
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