柴田聡子/柴田聡子

柴田聡子/柴田聡子
2015年9月 日本
『記名性のあるプロデューサーは貴重』

 弾き語りとはいえ、どんどん新作を出してくれます。
(それなのにレビューを寝かせてしまっていてごめんなさい)
今回でサード・アルバムとなります。

 柴田聡子はギター弾き語り女性SSWです。
鼻歌のようなメルヘンチックでポップなメロディーに、
乗せた脱力した歌唱で日常を斜めから見た歌詞が特徴。
前作のレビューでは「遠藤賢司の「カレーライス」から意味深成分を取ったような・・・・・・」と書いていました。
疑問や問題提起はあるけれども、拳を握りしめてはいない感じですね。
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 今作はバンド録音もされているそうです。
プロデュースに山本精一、録音、ミックス、マスタリング・エンジニアに中村宗一郎という、
現在の日本に於いてアンダーグラウンド・ミュージックを支えている巨匠二人を迎えて制作とのこと。
豪華。本人以外のレコーディングメンバーは以下。

一楽誉志幸(dr) 須藤俊明(b) 西滝太(syn) 山本精一(g)

ということで、今回はバンド・セットで録音された曲が多く収録されているのが特徴です。

 山本精一のプロデュースが隅々まで行き届いた結果、
スペーシーな浮遊感と共に幻想的で儚げな世界観が、柴田聡子本来の個性を包み込んでいます。
前作までの飾らない世界観とは異なり、すっかりアシッド・フォークの領域へ突入しました。
ただし、朴訥としたフォーク・サウンドの中に含まれていた、
あっけらかんとした魅力はそのまま残っています。
歌を立てて、サイケデリックなアレンジは抑え目にしておりメロディーを強調している成果でしょう。
バンド・アンサンブルでは、山本精一ならではの幽玄なフラフラとしたギターが、
同じ属性である彼女のヴォーカルと共鳴しているように響いて印象的でした。

一番好きなファイトクラブは動画が無かったのでこの曲をどうぞ。

ニューポニーテール

爽やかに始まるオープニング・ナンバー。
朗らかな歌い振りですが、寂しいというか達観されているというか、歌詞はなかなかに辛口。
4分台に訪れるシンセサイザーのさざ波と歌の重なりは、クライマックスにふさわしい美しさ。

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