初恋の嵐/セカンド

初恋の嵐/セカンド
2016年1月 日本
『まさかこんなアルバムが出るとは。ありがたい。』

 初恋の嵐の経緯については公式ページなどをご参照ください。

 自分はコンピレーション『Smells Like Teenage Symphony』で彼らを知りました。
激しくもドラマティックなロック・サウンドと、
叙情的なメロディーを持つフォーク要素が同居していた素晴らしいグループだ、と感動したのです。
ですが、後にやむを得ない事情により停滞していることを知りショックだったことを覚えています。
追悼ライブには2回ほど行きました。

 最近、活発な活動をしていることは知っていたので、
『セカンド』が出ると聞いた時には「現メンバー達によるトリビュート・アルバムなのかな。」と思っていました。
一回目にネットでダイジェストを聴いた時はそのスタンスで聴いていたので
「西山達郎が生きていたら、セカンドはこうなっていたってことか。凄いな。愛を感じる。」
とか思っていました。
しかし蓋を開けてみると全て西山達郎の未発表曲で占められているという事実。
それを後から知ってもう一度聴き直した次第です。
hatu2

 録音メンバーは初恋の嵐のメンバー3人を始め、
ゲスト・ヴォーカルとして山内総一郎(フジファブリック)、コヤマシュウ(スクービードゥー)、
堂島孝平が参加。
更にゲスト・プレーヤーは以下の通り。木暮晋也(Hicksville)、
コモンビルで西山達郎と組んでいた玉川裕高(赤い夕陽)、
石垣窓(フリーボ:ベースの隅倉弘至が参加していた名グループ)、高野勲、朝倉真司(ヨシンバ)。
豪華です。
全10曲でヴォーカル・トラックが残っていた5曲以外は、
ゲストとメンバーがヴォーカルを担当しています。
演奏はバンドが活動していた頃のものを残しつつ、新録音を加えていく方法で作られているようです。

 さて内容です。
メロディーを跨ぐ言葉の運び方、独特の節回しは初恋の嵐ならではのもので、とても魅力的。
ディープ・パープル系オルガン・ハード・ロック「だんだん分からなくなる」、
カントリー・ギターをたっぷりフューチャーしたコモンビル度が高い「君が待つ場所」などいい曲が多く、
中でもエコーを掛けたヴォーカルで「弟が空を飛ぶ円盤に乗って~」という歌詞を歌う、
四人囃子を彼ら流に咀嚼したような「雨やどり」には驚かされました。

 ファーストで入っていたゴージャスなストリングスに代わり、
キーボードが活躍しているのもナイスなポイント。

 ヴォーカルはデモ・テイクということもあり「こういう歌い方も出来るのか。」
と思わせるラフで脱力した箇所があります。それが新鮮な魅力となっています。
またゲスト・ヴォーカルも個性を大切にしつつ初恋の嵐に寄せてくれていて、連帯を感じました。
コヤマシュウ楽曲だけは完全にコヤマシュウでしたが、バッチリハマっていて文句なし。

 また、セカンドとして取っておいたものではないお蔵入り楽曲も含んでいるため、
ファースト・アルバムで聴けるナンバーのプロトタイプと思しき曲もあります。
ですが、それを踏まえてもエキサイティングな内容です。

初恋の嵐 2nd Album 『セカンド』全曲試聴ティザー映像


もっと読まれたい。ランキングのクリックにご協力を。→
関連するタグ 日本ロック

トラックバック一覧

コメント一覧

コメントの投稿

名前

タイトル

メールアドレス

URL

本文

パスワード

非公開コメント管理者にだけ表示を許可する