土岐麻子/Bittersweet

土岐麻子/Bittersweet
2015年7月 日本
『田舎の不惑のおじさんも』

 そういえば書いていなかった土岐麻子の新譜について、今日は記事にしたいと思います。
往年のユーミンを感じさせる、などと書くのもそろそろいいかなというくらい
どっしりとした音楽性がここ数作で確立されており、
完成度が非常に高いことは聴く前から想定していました。

期待通りのアルバムでしょう。

 今回はジェーン・スーさんという方をコンセプト・プロデューサーとして起用しているとのこと。
「私たちがプロポーズされないのには101の理由があってだな」という本が
ヒットしたのを機に、広く活躍している人とのこと。
申し訳ありません。全然知りませんでした。
これは主に作詞面でのコンセプト確立に貢献したということでしょう。
ここで「わかるーぅ、そういうことってあるよね。」とか歌詞に共調出来たならば、
話がスムーズなのですが、
吾輩には「面倒くさいこと言っているな。」とか思ってしまうところも多々あり。
テーマが「都会で暮らす不惑の女性のサウンドトラック ~女は愛に忙しい~」だからして。
世の特定の女性たち(上記「私たち」を始めとする)に向けてのアルバムだということですね。

JSLP050.jpg

 今作では渡辺シュンスケが10曲でプロデュースを担当。
前作のプロデュースを始め、長くサポートしてきた川口大輔は残り2曲を担当しています。

打ち込みやプログラミングを多く使用している一方で、ビートは穏やか。
ピアノやストリングスを強調したサウンドが特徴です。
前作がソングライター大集合の非常にバラエティーに富んだアルバムだっただけに、
今回のアルバムは少し落ち着いた雰囲気を感じさせます。

拘った歌詞はさすがに面白い。楽曲も素晴らしいものが揃っています。
高校生SSW橋口なのめが2曲で参加しているということで注目していたのですが、
完成度の高さに唸らされました。
「地下鉄のシンデレラ」の複雑な転調によるドラマティックな曲展開、
シックな「ラブソング」、共に素晴らしい。
こういった新星に目を付ける積極性が鮮度の良い作品作りにつながるのでしょう。

土岐麻子 / 「BOYフロム世田谷」PV

本文で高校生SSWをばっちり持ち上げておきながら、一番好きなのは2曲目のこの曲なのでした。
土岐麻子の王道、という感じの哀愁を含めたアップ・テンポ・ナンバーで素晴らしい。
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