Elyse Weinberg/Greasepaint Smile

Elyse Weinberg/Greasepaint Smile
1969年 アメリカ
『2016年ベスト・リイシュー』

 人生の酸いも甘いも知ったように感じられる、しわがれた歌声。
埃っぽいギター。キンキンと跳ねるピアノ。
ルーラルなメロディーに癒されるアシッド・フォーク~70年代ウエストコースト・サウンドの隠れた名品です。

 実は最初に聴いた時には新人SSWと勘違いしており、凄い取って置きを見つけてしまった、と感動したもの。
ところが彼女、エリーズ・ウェインバーグは
1968年にセルフ・タイトル作「Elyse」を残したことで有名なアメリカのSSWだったのでした。
(ちゃんとCD棚にあったのに気づかなかった)
このアルバムも有名なのですがCD化の際、
そこにボーナス・トラックとして収録されていた曲「HOUSES」には
ニール・ヤングが参加していたことで話題となりました。
そしてこの度、マニアックな女性SSW作品を再発することで定評のある、
ヌメロ・レコードが前述の「HOUSES」を含む、
未発表であったセカンド・アルバムを再発してくれた、という訳です。
(当時はレーベル倒産に伴い、発表出来なかったとのこと)
ElyseWeinberg.jpg

 プロデュースはニール・ヤングの諸作品で有名なデヴィッド・ブリッグスが担当。
セッションにはニール・ヤングが「HOUSES」に参加していることを始め、
ニルス・ロフグレンやJDサウザーなど有名ミュージシャンが参加しており、
未発表音源とは思えない豪華メンツが揃っています。

 内容はヌメロが目を付けるのも納得の高品質のアシッド・フォークです。
和やかなセッションの様子が思い浮かぶかのような、ルーズでラフなバンド・アンサンブルが印象的。
サイケデリック文化を通過したフォーキーな楽曲群も素晴らしいものばかり。
本作によって、エリーズ・ウェインバーグの評価は更に上げること間違いなし。


HOUSES

やはりこの曲はハイライトの一つでしょう。
哀愁を引きずった歌唱と、微妙にずれたコーラスが素晴らしい。
ニール・ヤングも初期の彼ならではの呻き声のようなギターを披露しています。
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#825 No title
テクニック的に聴けば確かに各楽器の発音タイミングもばらばらで「ルーズでラフなバンド・アンサンブル」というのが言い当て妙なのですが、そんなことどうでもよくなるような何物にも代えがたい「一体感」が感じられますね。
不可能なことは重々承知なのだが、そのアンサンブルのなかに飛び込みたくなるようなうらやましい空気感がタマランですな。
#826 Re: No title
わんわんわん様 こんばんは

連日のコメント、感謝でございます。

>各楽器の発音タイミングもばらばらで

この曲だとニール・ヤングのギター・ソロが途中なのに
ヴォーカル入っちゃうところは凄いですね。

こういう発掘音源まで凄いのが出てくるのですから
チェックする方も大変です。
贅沢な悩みですけれども。


> テクニック的に聴けば確かに各楽器の発音タイミングもばらばらで「ルーズでラフなバンド・アンサンブル」というのが言い当て妙なのですが、そんなことどうでもよくなるような何物にも代えがたい「一体感」が感じられますね。
> 不可能なことは重々承知なのだが、そのアンサンブルのなかに飛び込みたくなるようなうらやましい空気感がタマランですな。

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