Jamie Woon/Making Time

Jamie Woon/Making Time
2015年11月
『英国らしいエレクトリック・ソウルとは』

 エレクトリック・ソウル。
打ち込みを多用したエレクトロ・サウンドとソウルを融合させた音楽のことを指します。
近年ではジェイムス・ブレイクが有名ですね。
自分も今年、このジャンルのアルバムを何枚かレビューしています。
エレクトリック・ソウルに於いては、
軽やかなエレクトロ・ビートとファルセット・ヴォーカル
(このジャンルは裏声が肝であることが多い)の絡みが美しいと感じている次第。

 今回ご紹介するジェイミー・ウーンもエレクトリック・ソウルを指向するSSWの一人。
しかも2011年にエレクトリック・ソウルのアルバムをリリースしているというから、
時代の先駆者と言っても過言ではありません。
アルバム発表後はバンクスのアルバムに参加。
またラナ・デル・レイの楽曲をリミックスするなどしていましたが、4年間自身の活動は沈黙。
今回4年の沈黙を破ってのセカンド・アルバムということになります。
Jamie-Woon.jpg

 さて音楽性について。まず、エレクトリック・ソウルの割には音の隙間を多く取っているのが印象的。
エレクトリック・ソウルとしてのスペーシーな浮遊感はあり。
その上でアコギ、ピアノといったアンプラグドな楽器の音が大きく響いているのが特徴です。
そのせいか、時にフォーキーと感じるところも。
彼の母はスコットランド・フォーク・バンド、コントラバンドでフロントを務めていたメイ・マッケンナとのこと。
いくつかの曲で弾き語りフォークっぽいイントロが出てくるのを含めて、その血筋を確かに感じます。

 ポーティス・ヘッド等に通じるゴシックな雰囲気、
ピンク・フロイドの如き宇宙空間を感じさせるダークでスケールの大きな音楽。
それでいてファンタジー・テイストも内包している。
非常に英国的です。
次回作は早めにお願いいたします。

Little Wonder (Live from Konk Studios)

 宇宙を漂っているような浮遊感がたまりません。
そして3分台に訪れるエレキ・ギターの呻きっぷりが素晴らしい。
プログレ・ファンにこそ、お勧めしたいドラマティックな楽曲です。

もっと読まれたい。ランキングのクリックにご協力を。→
関連するタグ イギリスソウル

トラックバック一覧

コメント一覧

#814 No title
プレベ独特の弾むような濃い音色がいいですね。節回しや楽曲にスティービー・ワンダーっぽいところがありますね。
#816 Re: No title
わんわんわん様 こんばんは

コメントありがとうございます。

> プレベ独特の弾むような濃い音色がいいですね。節回しや楽曲にスティービー・ワンダーっぽいところがありますね。

いつも別角度からの聴きどころを紹介していただき大変ありがたいです。

改めて聴いてみましたが、確かにベース音は丸みがあっていい!
スティービー・ワンダーっぽさもその通りですね。語尾の余韻にその影響が表れている感じがしました。
#817 No title
旧一呉太良様、お久しぶりです。
温かいコメント、本当にありがとうございました。
滞っていたブログも無事立ち直ることができました。
改めて、これからもよろしくお願いします。

ダブステップを下地にしたUKネオソウルというと、
BurialやJames Blakeを発端に注目され始めたジャンルですよね。
Rhye、Sohn、Inc、Jessie Wareもこの系統だし、
少し前に出たDornikは、僕も地味にチェックしてました。

Jamie Woonのこの曲、個人的にはかなりドハマリです。
深海の底から光を見上げるようなサウンドスケープが素晴らしい。
確かに、サウンド構成はブリストル系を感じますね!

4年のブランクの間にJames Blakeが話題を掻っ攫いましたが、
James Blakeに負けず、今後の活躍に期待したいです。
ジョンマーティンやニックドレイクと同じ血統のソレ(作風)も、
あるような気が…します。パーソナルな音世界が沁みますね。
#818 Re: No title
Choco16様

こんばんは
コメントありがとうございます。

ブログはもう完全復活ですか。
僕などは復活かな、と思っても
結構しばらく不安定だったものですから、
立ち直り早いですね。素晴らしい!

>4年のブランクの間にJames Blakeが
ちょっともったいないですよね。

>ジョンマーティンやニックドレイクと同じ血統のソレ
ニック・ドレイクはセカンドでしょうか。
ジョン・マーティンは80年代にエレクトリック・ソウルっぽいことを既に先取りしてやっていましたね。
ジェイムズ・ブレイクよりも歌心を大切にしている感じがします。
だからといって
ジェイムズ・ブレイクの無機質な感じも
それはそれでかっこいい訳であります。

Choco16さんもジョン・マーティン聴いてくれているのがうれしいです!






> 旧一呉太良様、お久しぶりです。
> 温かいコメント、本当にありがとうございました。
> 滞っていたブログも無事立ち直ることができました。
> 改めて、これからもよろしくお願いします。
>
> ダブステップを下地にしたUKネオソウルというと、
> BurialやJames Blakeを発端に注目され始めたジャンルですよね。
> Rhye、Sohn、Inc、Jessie Wareもこの系統だし、
> 少し前に出たDornikは、僕も地味にチェックしてました。
>
> Jamie Woonのこの曲、個人的にはかなりドハマリです。
> 深海の底から光を見上げるようなサウンドスケープが素晴らしい。
> 確かに、サウンド構成はブリストル系を感じますね!
>
> 4年のブランクの間にJames Blakeが話題を掻っ攫いましたが、
> James Blakeに負けず、今後の活躍に期待したいです。
> ジョンマーティンやニックドレイクと同じ血統のソレ(作風)も、
> あるような気が…します。パーソナルな音世界が沁みますね。

コメントの投稿

名前

タイトル

メールアドレス

URL

本文

パスワード

非公開コメント管理者にだけ表示を許可する