Lemar/The Letter

Lemar/The Letter
2015年10月 イギリス
『もう一度得意ジャンルで』

 レマーはロンドン北部、トッテナム出身のソウル・シンガー。
彼は2002年、オーディション番組でアル・グリーンの「Let’s Stay Together」などを歌い3位を勝ち取ります。
これを切っ掛けとして、ソニーよりデビューしました。
オルガン、ブラスを加えたクラシックなソウル・サウンドで人気を集めました。
しかし、2000年代後半に流行したシンセサイザー・サウンドを取り入れたビートを強調した方向性にシフト。
これが裏目に出て人気は低迷。メジャーからドロップしていました。

本作はインディーズ・レーベルからの出直し第二作目。
「原点回帰」のテーマを鮮明に押し出したカバー中心のアルバムとなっています。
プロデューサーにはラリー・クレインを起用。
トレイシー・チャップマンやジョニ・ミッチェルの諸作品をプロデュースしたことで、知られる伝説的な人物です。
Lemar.jpg

 選曲はアル・グリーンの「Love and Happiness」、
スプリームス・ヴァージョンが有名な61年のクラシック「Someday We’ll Be Together」、
サム・クック「Bring It On Home To Me」、
レスリー・ダンカン「Love Song」、
ヴァン・モリソン「Crazy Love」、
スペンサーデイヴィス「Gimme Some Lovin’」、
スティーヴ・ウィンウッド「Higher Love」
グロリア・ジョーンズ「Tainted Love」。
これに自身のオリジナル3曲を含む11曲という構成です。

 上記の通り、英米織り交ぜた選曲となっています。
ソウルフルなSSWの曲が多いのも特徴で、彼自身のルーツが良くわかります。

 絞り出すのようなソウルフルな歌唱はもちろんのこと、
オルガン、ピアノを前面に出した英ビート感の強い演奏も素晴らしい。

 彼自身のオリジナル3曲は要所要所で配置されており、
強力なラインナップにも負けずに存在感を発揮しています。
中でもスティーヴィ・ワンダー風のタイトル・トラック「The Letter」が目玉でしょう。

Love Song


 元々レスリー・ダンカンのオリジナルでは、
ジョニ・ミッチェルっぽさも感じさせるトラッドテイストの曲でした。
レマーはこの曲をカバーしたエルトン・ジョンのヴァージョンを参考に、更に骨太に仕上げているようです。
時代による曲の変遷が感じられるナイス・カバー。

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