Galley Beggar/ Silence And Tears

Galley Beggar/ Silence And Tears
2015年6月
『本格派だということは写真だけで分かった。』

 カテドラルのリー・ドリアンが主宰していることでお馴染み(だよね?)
のライズ・アバヴ・レコーズ (Rise Above Records)。
私の趣味が変わってしまったため、
近年はすっかり縁遠くなっていましたが期せずして再会することになりました。

 その縁を運んでくれたのが今回紹介するギャリー・ベガー。
レーベルの紹介ページにはこうあります。
Unbelievably, it’s almost 50 years since Fairport Convention and their followers – Steeleye Span, Trees, Dando Shaft, Mellow Candle and others – fashioned British folk-rock
(信じられない、まるで50年前に生まれたフェアポート・コンヴェンションやそのフォロワー達-スティーライ・スパン、トゥリーズ、ダンドゥ・シャフト、メロウ・キャンドル・・・etc.-を彷彿とさせるフォーク・ロック。
そこまで言われては聴かざるを得ないところ。
英フォーク・マニアを狙い撃ち!な煽り文句に期待が高まります。
ましてや、こんなお写真を見せられてしまった日には。
galleybeggar.jpg

 イギリス、ケント州を拠点に活動するギャリー・ベガー。
メンバーはPaul Dadswell, David Ellis, Mat Fowler, Bill Lynn, Celine Marshall & Maria O'Donnell、
以上6人で構成されています。
女性メンバーを二人含んでおり、セリーンはヴァイオリン、マリアはヴォーカルを担当。
作曲はギタリスト(&マンドリン奏者&ヴォーカリスト)のマットが中心に行っています。

 ギャリー・ベガーとは何だろう、と調べてみたところ「驚かす」という意味があるらしく、
イギリス北部に現れるという幽霊の名前でした。
ガリガリに痩せた姿で頭を脇に抱えて笑いながら迫って人間を驚かす、とのこと。
なかなかお茶目な幽霊ですね。

 さて。それはともかく、彼らは2009年に結成。
結成当初から英フォーク・ロックを新たな次元へと進化させるという
使命感を持って活動してきたとのこと。
本作は三枚目のアルバムとなります。

 ここまで読んで頂ければ、もうどんな音楽がだいたいお分かりですね?
やはり、というべきか70年代初期のカラフルなフォーク・ロックが楽しめるアルバムとなっております。
上述の名グループ達を研究し尽くしているだけに、
スピーカーから出てくるのは本格派英国フォーク・ロック。
シタールを使用したインド・テイストが入ったサイケデリックな楽曲も多く混じっており、
これがフェアポート・コンヴェンションを例えに出される由縁でしょう。

 ミスティックな魅力を放つマリアの歌声、隙間を生かした乾いたパーカッション、
優雅なヴァイオリン、6弦を美しく響かせるフィンガー・ピッキングが冴えわたるギター。
文句のつけようのない布陣でクラシカルなフォーク・ロックが楽しめます。

 偉大なる先達のイメージを重ねてしまう部分が多々あるものの、
表情豊かで繊細な楽曲が揃っており、聴き応えは十分。

Geordie

 あの時代のロックが持つ、呪術的な雰囲気が見事に再現されている点が高ポイント。
ブラック・サバスがやりそうな暗黒なリフ。素晴らしい。
要所要所でのタメの作り方もうまい。
そして4分台の気怠いブルース・ギターのカッコよさたるや。

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