Thirsty Merc /Shifting Gears

Thirsty Merc /Shifting Gears
2015年9月 オーストラリア
『隠し味はクィーン、のメロハー』

 爽快、豪快、ドラマティック。
美しいメロディーに彩られたサウンドに、安心して心を委ねる。
それがメロディック・ハード・ロックの魅力です。
確かにダサイ。
確かに没個性。
でも心地よいのだからいいじゃないか。
日本では一部のファンにしか愛好されていない、不遇ジャンルのメロディック・ハード。
今回はオーストラリアから届けられた、とびきりのやつをご紹介。

 サースティ・マークはオーストラリアで2002年から活動するロック・バンド。
当初は4人組であった彼らですが、現在はトリオ編成。
10年以上活動しているものの日本ではほとんど知られておらず。
僕も今回のアルバムで初めて知りました。
しかしながらリリースされたアルバム3枚は全て評判が高く、
youtube動画も30万回以上アクセスされている曲がいくつかありました。
ちなみに彼らは近年、OKAMOTO’Sをツアーに招聘したことで日本でも話題となりました。
今回のアルバムは5年という長い間隔を空けての4作目となります。
thirsty_merc_01_jpg.jpg


 まずパフォーマンスについて。
爽やかで誠実さを感じさせる(←主観)歌声のヴォーカルが、
まさにメロハーど真ん中という感じで素晴らしい。
特に掠れる裏声がナイス。コーラスはほとんど用いていません。
録音はキーボードや二本目のギターが入るなど、分厚いサウンド作りがされていて、
トリオ編成だという事実を忘れさせます。
隙間をたっぷりと空けたダイナミックな演奏が特徴で、
大陸的な大らかさはやっぱりメロハーど真ん中。
オーストラリアという土地柄なのかもしれません。
また、アコースティック楽器を効果的に用いて枯れた味わいを演出するのが巧いのも特徴で、
バラードでの雰囲気作りが素晴らしいです。
他には、ギターに関して硬質でインダストリアルだと感じました。

 楽曲については最初に戻ってしまいますが、
当たり前に素晴らしいメロハーとしか言えない、普遍的なものが並んでいます。
強いてあげればシアトリカルな趣味が時々顔を出し、
一部にコミカルなクィーンぽい曲があるのがポイントでしょうか。
ダイナミズムを強調した大らかなロック・チューンと、
ドラマ性が前面に出たシアトリカル・ナンバーでは表情が大分異なり、一粒で二度おいしいと言えます。

 これはメロハー好きには推さずにはいられないナイス・アルバムでした。輸入盤が流通しています。

『The Good Life』


このイントロでは、ついついニルヴァーナを思い出してしまう。
それがロック・ファンの性。
気を取りなおして。
シンプル過ぎて大味になりそうでならない。
いい曲です。
ちゃんと2:30には大サビも用意しています。
ここでの裏声はやっぱり最高。
この曲が一番アメリカンかもしれません。
ヴォーカルの人はとっても怪しい風貌(失礼)ですが、きっといい人!

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