KIKI DEE/LOVING & FREE

KIKI DEE/LOVING & FREE
1973年 イギリス
『エルトン・ジョンの取って置き歌姫』
 
 溌剌として伸びやかな歌声から伝わる、ソウル・シンガーとしての気概。
それでいてアレンジは軽やか。
アコースティックなポップ指向でブラック・フィーリングはほとんど感じないのがポイント。
ソウル・ファンではなく、女性SSWファンにおすすめの一枚。

 帯には「英国を代表するポップ/ソウル・シンガー」という文字。
今回、ロケット・レーベル時代の2作品が新名盤探検隊で再発されました。
名前は知っていたのですが、今まで聴く機会がなかったキキ・ディー。
楽しみにしておりました。

 キキ・ディーはヨークシャー州出身。
フォンタナ~タムラとレーベルを渡り、イギリス出身のソウル・シンガーとして活動。
2枚のアルバムを発表するものの芽が出ませんでした。
そんなキキ・ディーに手を差し伸べたのがエルトン・ジョンのプロデューサーでもある、
ジョン・リード。
エルトン・ジョンという強力なバックアップを受けて、発表されたのが本作です。

 セッションに参加しているのは本人を含むエルトン・ジョンのバンド・メンバーが中心。
他に、スティール・ギターの職人B.J.コール、
ロケット・レーベル所属の女性SSWレスリー・ダンカン、
フェアポート・コンヴェンションのドラマー、デイヴ・マタックスなど渋いメンツが並んでいます。

 主役はもちろん、キキ・ディーのヴォーカルですが、
全編で活躍するエルトン・ジョンのピアノも時にファンキーに、時に物悲しくと表情豊かで素晴らしい。
一部には過剰なストリングスが入ったトラックもありますが、全体的には柔和なアコースティック・アンサンブルが楽しめます。数多く参加しているセッション・プレイヤーの仕事を、細やかな心配りで生かしているアレンジが見事で、
改めてエルトン・ジョン(とそれを支えているブレーン達)の凄さを実感しました。

 収録曲の内訳は以下。エルトン・ジョンの提供曲が2曲。自身のオリジナルが4曲。
フリー、ジャクソン・ブラウン、スティーラーズ・ホイールというラインナップのカバーが3曲。
ヴィグラス&オズボーンのゲイリー・オズボーンの提供曲が1曲。以上10曲です。
カバー曲の選択も渋くて良い。エルトン・ジョン提供曲のクオリティはもちろん高いです。

「Sugar On The Floor」

 これは77年のライブのようですね。
4曲ある自作曲の一つで、この曲はなんとエルトン・ジョンにもカバーされています。
床にこぼれた砂糖みたいな気分。失恋で途方にくれている歌です。
ゴスペル、カントリーの影響も感じられ、歌詞の内容とは裏腹に、力強さが感じられます。

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