ROBIN GIBB/Saved By The Bell

ROBIN GIBB/Saved By The Bell
1970年 オーストラリア
『弟は1年だけ家を出た。』
「Lamplight」

 1969年に発表されたビージーズのアルバム、『ODESSA』。
ロビン・ギブはこの曲をシングルに、と意気込んでいたのですが、
兄バリーの「First of May」がシングルに選ばれ、こちらはB面に回されることに。
これを機にロビン・ギブは一時期ビージーズを脱退することになります。
「俺の最高傑作をB面に回すとはどいつもこいつも脳みそが腐ってやがる!」
みたいな心境で飛び出したわけですね。
折しもギブ兄弟の創造性が高まっていたことは2枚組になった『ODESSA』からも伺え、
もはや自分一人でもアルバムはいくらでも作れるという自信があったのでしょう。

 改めて「Lamplight」を聴いてみるとビージーズのクラシカル・バラード路線の極みであり、
当時のロビン・ギブが指向していたメロウでセンチメンタルな世界観が表れた名曲だと実感します。
しかし相手が「若葉の頃」こと「First of May」では分が悪かったという印象。

 話をロビン・ギブに戻します。彼は書き溜めた曲を携えて翌年(1970年)アルバムを発表、
ソロ活動を開始します。
それを皮切りにバリー、モーリスの二人もビージーズを離れてソロ活動に着手。
それぞれシングル等を発表するものの、兄弟の絆は深かったということなのか、
何事もなかったかのように年内に再結成したそうです。
鉄壁の絆を誇るビージーズにも解散の危機があったのか、というべきか、
そんな彼らだからこその、らしい幻の解散劇というべきか。
とにかく面白いエピソードです。

 さて、今回初CD化となったのは、ロビン・ギブの唯一のソロ作『Saved By The Bell』と
未発表に終わった2作目『Sing Slowly Sisters』の音源を中心に纏めたもの。
3枚組63曲という分量は、当時のロビン・ギブが創造力に満ち溢れていたことを物語っています。
『Saved By The Bell』の音源は感傷的なメロディー、豪華なストリングス・アレンジが特徴的で、
ビージーズのアルバムに比べるとメロウネスが誇張されているのがポイント。
『Sing Slowly Sisters』はバラエティに富んだ構成でビージーズでも使えそうな良曲が多数収録されている傑作。
裏を返せばこの時点でビージーズと同じことに戻ってしまっている訳ですね。
 
 胃もたれを引き起こしかねない、まったり具合ですが曲作りの巧さはさすがに光っています。
聴いているとどうしても、
ビージーズの武器である兄弟のハーモニーが無いことに意識がいってしまうのは仕方のないところでしょうか。
それが分かっていてもビージーズ・ファンに取っては、聴かずにはおられないアルバム。
満足度は高いです。

AVALANCHE


 ビージーズらしさ十分の佳曲。だからこそ、これにハーモニーが加われば、とか、
サビのテンポを落として緩急を強調したりすれば、
とか色々想像させてしまうところがもどかしくも楽しいです。

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