ORIGINAL LOVE/ラヴァーマン

ORIGINAL LOVE/ラヴァーマン
2015年6月 日本
『激ポップな新作』

 矢継ぎ早、という印象ですが前作『エレクトリックセクシー』から2年振りなのですね。
それでもこのクラスのベテランとしては精力的なリリース・ペースがうれしい限り。
きっと、一人ユニットならではの身軽さがいい意味で作用しているのでしょう。

 プログラミング、エレクトリック、と近代的な手法を用いていた前2作に続くアルバムですが、
今回はバンド・サウンドに回帰しています。

 ピアノ、ブラスを加えた分厚い編成となっており、とてもゴージャス。
ソウルフル且つジャジーな魅力を強調したアレンジが、久しぶりで新鮮。
また一部楽曲に名盤『風の歌を聴け』のリズム隊である
佐野康夫、小松秀行が参加しているのもセールス・ポイントでしょう。
彼らが加わることで軽快且つグルーヴィなサウンドとなっており、
アルバムの中での表情の多彩さに貢献しています。

 楽曲群はアップテンポが多く、総じて派手。
初めて聴くときにグッと掴まれるキャッチーさが貫かれています。
一方でスパークスや10cc、XTCに通じるひねくれポップ・センスも満載なのがポイント。
(Negiccoへの楽曲提供の話は知りませんでした。色々やられているのですね。)

 さすがに17枚目のアルバムとなるとどっしりとした安定感がある一方で
意表を突くのは難しくなってきました。
しかし、今回はその安定感の上に王道サウンドで勝負することで、
とても押しの強いアルバムに仕上がっています。
打ち込みやエレクトロといった近作での試みも細かいアレンジで生かされているのもさすが。

ラヴァーマン


 アーチー・ベル&ドレルズっぽさも感じるグルーヴィなオープニング・ナンバー。
軽やかなピアノとブイブイに唸るベースが素敵です。
愛敬ある表情が楽しめるこのクリップも素晴らしいのですが、
せっかくなのでバンド・メンバーを交えての映像が見たかったかな。
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コメント一覧

#795
非常にキャッチーでオシャレな楽曲ですね。トップノートを金管楽器ではなくフルートにして柔らかさを出してるところとか、打面と裏面のピッチを離し程よく暴れる感じにしたスネアとか、エレピとギターの混ぜかたとか、注目したらきりがないくらいに職人が作り込んだアレンジやサウンドメイキング。スティーリー・ダンの影響もちらほら伺えますね。
#796 Re: タイトルなし
わんわんわん様
こんばんは

コメントありがとうございます。
実は前回コメントを頂いた時から
もう名前が変わっておりまして。

旧一呉太良(ふるいちくれたろう
になりました。
色々バタバタしておりますが、
記事はどんどん更新頑張りますので
よろしくお願いいたします。

フュージョンっぽいところもあるな、とは思いましたが
スティーリーダンですか。なるほど!合点がいきます。
近年はソロっぽく色々と試していたようですが
今回は売りに行くぜ!という気合が見えるアルバムなので
おすすめです。

> 非常にキャッチーでオシャレな楽曲ですね。トップノートを金管楽器ではなくフルートにして柔らかさを出してるところとか、打面と裏面のピッチを離し程よく暴れる感じにしたスネアとか、エレピとギターの混ぜかたとか、注目したらきりがないくらいに職人が作り込んだアレンジやサウンドメイキング。スティーリー・ダンの影響もちらほら伺えますね。

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