遊佐春菜/ Spring Has Sprung

遊佐春菜/ Spring Has Sprung
2015年6月 日本
『ほのぼのサイケフォーク』
 スプリング・ハズ・スプラング。
春は跳ねた、みたいな感じでしょうか。
壊れかけのテープレコーダーズの遊佐春菜による、初のソロ・アルバムをレビューします。

 壊れかけのテープレコーダーズは2007年から活動しているロック・グループ。
ブルース、サイケ、フォークの要素も内包しているアコースティック主体の音楽性と、
良く言えば粗削りな演奏が特徴です。
このグループのアルバムについてはまた別の機会に紹介したいところ。
4人組である壊れかけのテープレコーダーズに於いて、
オルガン奏者として参加しているのが遊佐春菜という訳です。
プロデュースは住所不定無職(という肩書きではなく、細野晴臣でもなく、バンド名)のザ・ゾンビーズ子が担当。
こちらについてはジャケがマジカル・ミステリー・ツアーのパロディだったな、くらいしか記憶にありません。
いつかちゃんと聴いてみたいです。
取り敢えずゾンビーズが好きなことは確かですね。
また、作詞に三輪二郎、作曲に金子麻友美などが参加。
こちらで最新作をレビューしている三輪二郎に引っかかり、本作を手に取った訳ですが、
金子麻友美という方は知りませんでした。
調べてみると自主盤しかリリースしていないにも関わらず
(8月に全国流通のアルバムが出るそうです)早川義夫と2マンをやっている凄い人みたいです。
かようにアングラなロック/フォーク人脈が集結したアルバムなだけに、その内容に聴く前から期待大。

 バンド演奏で録音されており、壊れかけのテープレコーダーズと共通するサイケデリック感覚があります。
主役である遊佐春菜の歌は線が細く素朴な味わい。
歌、演奏が合わさることで、とてもメルヘンチックで朴訥なサウンドに仕上がっています。
沈殿する幻想世界という感じなので、「春は跳ねた」というのとは少し違う印象ですが、
アンダーグラウンドな雰囲気は素晴らしい。

 ゾンビーズ子によるルー・リードなど60年代調サイケ、
金子麻友美によるアンダーグラウンドなオルガン・フォークを中心に、
マニアックなカバー(知らない曲ばかりだったので後でオリジナルも調べてみます)
もいくつか挿入されたバラエティー豊かな内容。

五月の雨

 センチメンタルなキーボードの旋律が素晴らしい。
大瀧詠一をゾンビーズ風にやったらこんな感じなのか!と目からうろこ。
さすがザ・ゾンビーズ子。アルバムの中では異色とも言える、爽やかなポップ・ソングです。

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