Sweet Billy Pilgrim/Motorcade Amnesiacs

Sweet Billy Pilgrim/Motorcade Amnesiacs
2015年6月  イギリス
『収拾がつかないからこその粗い魅力』

 ロックに於いて実験精神が旺盛だったイギリスの70年代。
多くの名盤の陰で、プログレッシヴ・ロックを筆頭に様々なワケワカラン音楽が氾濫していました。
そのほとんどは今の耳で聴くとキツかったりします。
プログレッシヴ・ロック、グラム、エレクトロ・・・・・・整理されているようでされていない本作を聴いて、
ふと思い出したのが70年代にやり過ぎてしまったB級英ロック・グループ達。
今回は雰囲気で聴いてみましょうか。(投げっぱなし)

 スウィート・ビリー・ピルグリムは4人組のロック・バンド。
アリスバーリーを拠点に活動していたグループに
アメリカ人ヴォーカル、ジャナ・カーペンターが加わることで2003年に結成されました。
10年以上活動しているベテランですが、レーベルとの長期契約はままならず、
ネット上での音源発表をメインとしています。
2012年まではパソコン1台とマイクのみで録音していたとのこと。
これまで3枚のアルバムしか発表しておらず、本作は4枚目。
インディ・レーベルと契約して先行シングルも2枚発表しており、勢いに乗っています。
Sweet Billy Pilgrim

 音楽性は既に述べたようにごった煮サウンド。
鍵盤、ストリングスを交えたスケールの大きなアンサンブルと、
朗々と物語を紡ぐ男女ヴォーカルによるドラマティックな世界観が特徴です。
70年代ロックと現代的なエレクトロが混在しているのは序の口で、
民族音楽、メタル、フォークなどの要素も加わり、説明不可能な状況です。
敢えてバンド名を挙げるなら再結成後のクリムゾン、クィーンズライチ、ギルモア期フロイド、
といった辺りに近いところがあるかもしれません。
そんな複雑な音楽性を持っていながら不思議と聴き通せるのは
イギリスらしい叙情的なメロディーの魅力によるところが大きいのでしょう。
まぁ、それでもダンス・チューンとシリアスなバラードの落差には驚かされますが・・・・・・。

 長い自主制作期間によって培われた自由な実験精神、
その良い面と悪い面が出たアルバムだと思います。
個性と言う面では今一歩で焦点がぼやけていると感じながらも、
何故か、もう一度聴きたくなる魅力があるのです。

Just Above Midtown (from Motorcade Amnesiacs)


 軽やかなビートが印象的なダンス・ロック・チューン。
鍵盤が涼しげで素晴らしい。この曲だけ聴くととてもおしゃれなグループなように思えますが・・・・・・

↓アルバム・ダイジェスト


こんな感じで混沌としております。
もれなくシングル付き2枚組で発売中。

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コメント一覧

#733 No title
う~ん、なかなか魅力的なサウンド!確かに70年代の香りも漂っているような・・
#734 Re: No title

ローリングウエスト 様
こんにちは

コメントありがとうございます。

> う~ん、なかなか魅力的なサウンド!確かに70年代の香りも漂っているような・・

全部通して聞くとけっこう疲れますが・・・・・・これもB級の楽しさかもしれません。

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