WITCHWOOD/ LITANIES FROM THE WOODS

WITCHWOOD/ LITANIES FROM THE WOODS
2015年5月 イタリア
『好き過ぎてやり過ぎた1時間19分。でもイイ。』

WITCHWOOD.jpg

 何だよ、このジャケの赤は!
スプリングか!?
しかもジェスロ・タルをリスペクトしているだとー。
そしてバンド名は魔女の森・・・・・・
ハッハッハッ、面白い。
そのホイホイに乗っかってやろうじゃあないか。

 ウィッチウッドは6人編成のハード・ロック・グループ。
(フルート奏者、ハモンド弾きを含む)
プロフィールを読むと「ウィッチウッドはバター・ベーコン・ビスケットの灰の中から生まれました」と、
のっけから訳の分からない説明があり、困惑。
どうやらバター・ベーコン・ビスケット(BBB)というのはイタリアでのネット・コミュニケーション・ツールで
メタル系ミュージシャンの支援を行っているらしいです。
2014年に誕生した彼らは既にミュージシャンの間でも話題となっており、
ホークウィンドのニック・ターナーやデリリウムのマーティン・グレイス(これはマニアック!)
との共演も果たしています。
そんな彼らによるデビュー作が本作。

 音楽性は既にジャケから伝わる70年代ロックへの愛からも分かる通り。
その通りの音楽をやっています。
具体的にはハモンド、フルートを擁したダークなハード・ロックをやっており、
前述のジェスロ・タルはもちろん、
ユーライア・ヒープブラック・ウィドウ、ブラック・サバス等を彷彿とさせるヴィンテージな音楽性。
まさに看板(ジャケとバンド名)に偽りなし。

 ただ70年代英国ハードをトレースしているだけではなく、
オカルティックなムードも内包しているのが特徴。
ズバリ、ゴブリンを彷彿とさせる部分もあり。
またイタリアのバンドらしく、ドロドロとしたサイケ要素や過剰なドラマティック要素もポイントです。
昨今のヴィンテージ・ロック勢にはないネットリとした存在感が素晴らしい。

 各楽器ともツボを押さえたお約束の演奏を繰り広げてくれますが、
やはりフルートの活躍は特に印象的です。
また叙情的な旋律を繰り出すギター、ハッタリ満点のヴォーカルも素晴らしい。

 このように70年代ロックへの懐古を求めるファンに歓迎されるべき作品であるのですが、
一点難を言えば、二枚組という物量でしょう。
全9曲1時間19分というのはデビュー作としてはいささかやり過ぎ。
執拗にリフを引っ張る構成も目立ち、「演奏時間もっと削れるだろう。」と思うこともしばしばです。
そんな難点を指摘しつつも、ジャケに食いついてしまった方は聴いて後悔しないと断言。
こういうグループが来日してくれたら、有休取っちゃうよ。

A Place For The Sun


ユーライア・ヒープや初期ラッシュの雰囲気を感じさせるガッツ溢れるアップテンポ・ナンバー。
皆さん、張り切っておられます。
そこかしこから漂うチープさ加減も溜まりません。


もっと読まれたい。ランキングのクリックにご協力を。→
関連するタグ イタリアHR/HM

トラックバック一覧

コメント一覧

#728 No title
GAO HEWGIIさんこんにちは、これめちゃくちゃいいですね!
(いい意味で)2015年の曲とは思えない、ダサかっこいい古き良きハードロックそのものです。
ハモンドオルガンやコーラスワークリフのそこかしこに70年代の香りがします。仰る通りユーライア・ヒープを思い出しました。
フルートが入っている辺りFOCUSらしさも感じ取れました。
#730 Re: No title
dear様

こんばんは

気に入っていただけて何よりです。

おっしゃる通り
70年代ロックへの偏愛を感じますよね。
フォーカス・・・なるほど、それもありますね。

アルバムにはいろんな曲が入っているので機会がありましたら是非。


> GAO HEWGIIさんこんにちは、これめちゃくちゃいいですね!
> (いい意味で)2015年の曲とは思えない、ダサかっこいい古き良きハードロックそのものです。
> ハモンドオルガンやコーラスワークリフのそこかしこに70年代の香りがします。仰る通りユーライア・ヒープを思い出しました。
> フルートが入っている辺りFOCUSらしさも感じ取れました。

コメントの投稿

名前

タイトル

メールアドレス

URL

本文

パスワード

非公開コメント管理者にだけ表示を許可する