Matthew E. White/Fresh Blood

Matthew E. White/Fresh Blood
2015年3月 アメリカ
『ピースフルな世界観が魅力のSSW作』

 ソウルの要素を含むハート・ウォーミーでシンガー・ソングライター然とした楽曲は、
ジェイムス・テイラーなど70年代の先人たちの影響を感じさせます。
その一方でブラス、ストリングスを多用したゴージャスなアレンジも素晴らしい。
インディー・ロック・ファンの間では話題となっていた若手SSWです。
自分は知りませんでしたが、以前紹介したナタリー・プラスのアルバムでプロデューサーも担当しています。

 マシュー・E・ホワイトはバージニア州リッチモンド出身、32歳。
2007年頃よりロック・バンドやビッグ・バンドで活動。
その傍ら、アレンジャーとしても活躍していたようです。
2012年に初めてソロ・アルバムを発表。本作は2枚目となります。

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 彼のルーツは、
ジミー・クリフやスティーヴィー・ワンダーといった
ロック・シーンに対応したブラック・ミュージックとのこと。
ピースフルな世界観や、甘いメロディーにその影響が見えます。
加えて、ホワイトソウルならではの柔軟さと、内省的なSSWらしさも含んでおり、
多様な魅力を内包しているのが彼の音楽性と言えるでしょう。
ちなみに自分は初めて聴いた時、
ピンク・フロイドのヴォーカル曲のようなまったり加減だな、と感じました。

 優しく語りかけるような、ジェントリーなヴォーカルと、
ピアノ(フェンダーローズ)弾き語りがベースとなったバンド編成での録音。
ストリングスやブラスがガッツリと入っていますが、
前述のナタリー・プラスのアルバム同様、楽曲をより劇的に演出しており邪魔はしていません。
ニューヨーク・タイムス紙にはドラマティック・ポップ・ゴスペルと形容されたそうですが、
それも納得の壮麗な音楽となっています。

 一方でアルバムを代表するような決め曲に欠けるきらいがあり。
ただし全体的にスティーヴィー・ワンダーを敬愛するだけに、メロディーのクオリティは高いです。

 限定盤は2枚組となっており、
ディスク2では豪奢なアレンジを排したノー・スキン・ヴァージョンを収録しています。
こちらも楽しみにしていたのですが、
バンド・サウンドと多重コーラス、打ち込みなどアレンジは十分に凝っていました。
どうせならピアノと歌だけのヴァージョンが聴きたかったところ。

「Rock & Roll Is Cold」


ゴスペルっぽいコーラスに包まれて、つぶやくような歌を聴かせるロックンロール・ナンバー。
跳ねるピアノが素晴らしい。

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