Geyster/Knight Games

Geyster/Knight Games
2015年2月 フランス
『1枚にまとめてくれた方が良かったかな。』

 楽しみにしていたガイスターの新作が出た、
と思ったら一挙三枚というリリース形態に大わらわ。
物量で圧倒、という点では自分にとってガンズのユーズ・ユア・イリュージョン以来の大盛り振り。

 自分は英ロックへの憧憬が色濃く反映された前作『Down On Broadway』(レビューはこちら)で
彼を知った訳ですが、本来はAOR畑のミュージシャンであり、
基本的にアメリカ音楽の影響が強い人です。
プロデューサー気質の強い人物のようで、
『I Love 1984』『Radio Geyster 1977』など、タイトルだけでテーマがうかがい知れるものも含め、
これまで5枚のアルバムを発表。
尚、初期は女性ヴォーカリストとのデュオでしたが、
現在は完全にソロ・ユニットの形態での活動をしています。

GeysternightGames-II.jpg
上記はvol2のジャケですが、3枚ともジャケのデザインはかっこいい出来です。
(何かのパロディなのかな)


 一挙三枚リリース!と言えば、聞こえはいいのですが、要は未整理のまま放り出したのだろう。
というのが、聴く前の僕の正直な気持ち。
さてはて。

 3枚共に前作の流れを汲む、打ち込みを交えた宅録作品。
インスト曲が増えてプログレ度がELOライクなプログレ度が増している一方で、
爽やかなAOR指向も強調されているのが特徴。
Vol1がアメリカ寄り、vol2がイギリス寄りかな、なんて思ってもみましたが、
何度か聴いてみた結果、それほど各アルバムに偏りはありません。
甘い歌声、繊細なキーボード・ワーク、華やかな多重コーラスといった従来の魅力は健在。
総じてメロディーは充実しておりますが、
前述の通り、インスト曲が増えプログレ度が増した分、ややマニアックな印象を受けます。
ダークなインストとカラッと明るいヴォーカル曲の落差の大きさも唐突。
似たような曲もあったりすることに加えて、テーマを決めていない分芯は通っておらず。
最初に抱いた3枚の音源集という印象は拭えませんでした。
一人でやる負の側面が出てしまったかな。

 まず彼らの入門盤としては前作をおすすめしたい。
その上で、既にガイスターのファンであれば、
驚きこそないものの満足出来るアルバムであることは確かです。

Geyster featuring Ed Motta - Not An Ordinary Girl (2015)

本文の方で触れておりませんが、実はゲスト・ヴォーカルが参加した曲が2曲あり、
そのうちの1曲です。
こうやって切り取ってみると都会的なソウル・ミュージックで爽快感があるいい曲だと実感。
サビがドヴォルザークの「新世界より」っぽいところも、哀愁味があってグッド。
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コメント一覧

#686 No title
GAOHEWGII様

お久しぶりです。Geysterの新作、しかも3枚出ていたのですね。こちらのブログで知りました。自分はこれからチェックしようかなと思っています。

こちらに貼り付けてある動画でしか新作関連の曲は聴けていませんがギターの音に特徴がありますよね。自分も前作を知っているので同じ音の聴こえ方がして、「あ、Geysterの音だ」って思いました。メロウでいい感じです。
#689 Re: No title

waterblue様 こんにちは

コメントありがとうございます。

3枚というのは多いのですが、
その分ワクワクしたりする要素でもありますよね。

この曲を筆頭にヴォーカル曲ではソウル度が少し増している感じがします。
これが本来のガイスターなだけかもしれませんが。

是非聴いてみてください。

> GAOHEWGII様
>
> お久しぶりです。Geysterの新作、しかも3枚出ていたのですね。こちらのブログで知りました。自分はこれからチェックしようかなと思っています。
>
> こちらに貼り付けてある動画でしか新作関連の曲は聴けていませんがギターの音に特徴がありますよね。自分も前作を知っているので同じ音の聴こえ方がして、「あ、Geysterの音だ」って思いました。メロウでいい感じです。

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