ひがしのひとし/マクシム

ひがしのひとし/マクシム
1975年 日本
『悲しすぎる見栄』

 以前レビューを書いたひがしのひとし。
その時に『はじめてのシャンソン』をファーストと思っていて買った経緯にも触れたのですが、
今回めでたくファースト・アルバムも入手したので仕切り直し(?)でレビューしたいと思います。

 プロフィールなどについては前回のレビューをご参照ください。
セカンドが『はじめてのシャンソン』だったわけですが、
ファーストも同じくシャンソンとフォークとブルースをやっています。
聴く順番は逆になりましたがほぼ同じ音楽性で安心して楽しめます。

 ピアノ、ブラス、フルートなどを含むバンド・アンサンブルは室内楽的でジャジーな仕上がり。
まさしく酒場の音楽という雰囲気が素晴らしい。

 ご本人によるハスキーな歌声も相変わらず魅力的。

 楽曲についてですが自身のオリジナルとジョルジュ・ブラッサンスのカバーが半々という構成で、
ジョルジュのカバーについては自分で日本語詞を付けています。
また西岡恭蔵の曲も1曲収録。(後述)

 年を取るにつれて付き合う音楽が変わっていく様子を歌う「シャンソンを唄おう」、
詩人菅原克己の言葉をそのまま歌詞に載せてアウトローを唄った「マクシム」、
歌詞カードが伏字だらけでワクワクさせておきながらサラッと躱す「ポルノグラフ」、
一転して金子光晴の詩を歌う「生まれて始めてのことを女はされる (愛情13)」など、
興味深い歌ばかり。
昭和フォーク・ファンなら楽しめること請け合いです。

 さて、そんな中でも個人的には西岡恭蔵のカバーに惹きつけられました。
「悲しいピエロ(ピエロと少年)」という曲で、
西岡ヴァージョンは『ろっかばいまいべいびい』(本作と同年の1975年にリリース)に収録されています。

「ピエロと少年」

そしてひがしのひとしのカバーをどうぞ。
悲しいピエロ(ピエロと少年)


 もちろん、どちらも素晴らしいのですがひがしのひとしのカバーは
セリフをセリフのままに発声している分、わびしい感じが出ています。
それにしても改めて西岡恭蔵はいい歌を作るなぁ。
ちなみに本ファーストにはソルティーシュガーに提供された「ハナゲの唄」のオリジナル
「鼻毛の伸長度に関する社会科学的考察」がボーナス・トラックで収録されています。
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