Bombadil/ Hold On

Bombadil/ Hold On
2015年3月 アメリカ
『サージェント・ペパーズ調の鼻歌ポップ』
 ボンバディルはトールキンの小説、指輪物語に登場する老人。
「森と水と丘の主」という異名を持っています。
ちなみに映画『ロード・オブ・ザ・リング』では登場自体がカットされている不遇のキャラクター。

 そんな人物をグループ名としたのが、今回紹介するポップ・フォーク・デュオ。
2005年、ノースカロライナ州ダーラムにて結成されました。
当時は4人グループだった彼らですが活動しているうちに減っていき、
本作(5枚目のアルバム)を制作している頃には3人となり、
今はデュオになってしまったようです。
Daniel Michalak (vocals, bass, piano, ukulele, harmonica)
James Phillips (vocals, drums, bass, piano)
Bombadil.jpg

 デビュー当時には『シド・バレットがビートルズを歌っているような』と形容された彼らですが、
そこまでの狂気は感じられず現在は少し音楽性が変化したようです。
裏声によるヴォーカル、素朴なコーラス、エレガントなメロディーは
確かに英国的でありビートルズの影響も濃いです。
また牧歌的なブラス・アレンジや能天気な朗らかさは、
サージェント・ペパーズ調の鼻歌ポップ、といった佇まいがあり。
実際の彼らのルーツは米トラッドであり、そこにファンク、
R&B、ニューウェイヴなどの要素を融合しているとのこと。
上品なピアノのメロディーが印象に残る程度で、
あくまでヴォーカルを中心にしたアンサンブルながら、随所でダンスビートが挿入されるなど、
確かに音楽性には捻りが加わっています。

 シンプルな装飾によって歌われるメロディーは温かみがあり、魅力的。
彼ら自身はイギリスへの憧憬を表明していないようですが、間違いなくそれはあるでしょう。
本家よりもシンプルで田舎臭さも際立っていますが、それもまた良し。
もはや商業的には需要がないであろう、
おっさんデュオという形態ですが、末永く頑張ってほしいものです。

「Amy's Friend」


 つま弾かれるアコギがつむぐトラッド由来のメロディー。柔らかなコーラス。シンプルながら素晴らしい。
カカカカッという打撃音やキーボードのさざめきは、聴きながら森林に包み込まれているような心地よさ。

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コメント一覧

#656 No title
『シド・バレットがビートルズを歌っているような』と形容と聴いてサイケの極致と思いきや、アコギが突然登場してその落差が激しくびっくりしました。でも味わいのあるいい曲ですね~
#657 Re: No title
RW様 こんばんは

コメントありがとうございます。

> 『シド・バレットがビートルズを歌っているような』と形容と聴いてサイケの極致と思いきや、アコギが突然登場してその落差が激しくびっくりしました。でも味わいのあるいい曲ですね~

一応、公式ページのプロフィールに載っていたのでそのまま拝借したのですが、
シドバレット要素はちょっとくるしいですよね。
でもかなり優秀な英国憧憬グループだと思います。

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