(((さらうんど)))/ See you, Blue

(((さらうんど)))/ See you, Blue
2015年3月 日本
『醒めたテクニカル・ディスコ』

 イルリメの鴨田潤(Vo,Gt)と、Traks BoysのK404(PC,Drum Machine)、Crystal(key)による、
サイド・プロジェクト的ポップ・グループ。
2010年から活動しており、本作で三枚目となります。
YMOを始めとする80年代テクノ・ポップをベースとして、
そこにヒップホップのエッセンスを加えてよりスペーシーで
未来的な音楽へと変貌させているのが特徴。

 近年、シティ・ポップ系グループが増えていますが、
彼らの場合エレクトロ・ポップのライン寄りの存在と言えます。
そんな印象を今回のアルバムで益々強めた次第。
過去2作での煌びやかなポップネスは健在なものの、
リズムやビートが強調されたクラブ・ミュージック・サウンドへと舵を切っている内容です。

 まず作曲について。
今回はキーボードのCrystalがほぼ全曲を担当しており、他にseihoDorian
砂原良徳 といったクラブ系ミュージシャンが作曲に携わっています。
これがクラブ・ミュージック化となった、一番の要因でしょう。
数曲でしか作曲に加わっていない鴨田潤のグッド・メロデイーを楽しみにしていたので、
肩すかしな気分は否めません。(作詞は鴨田潤がほとんどを担当)
しかしながら、「Tighten up」のシンセビート導入や
佐野元春の「カム・シャイニング」のサンプリングなど、
クラブ的手法による冒険心が随所で発揮されていることはうれしいこと。
新鮮な挑戦が感じられました。

 加えて在日ファンクの後関好宏のサックスやKASHIFのギター、
横山裕章のピアノなど、セッション・プレイヤーを迎えた
層の厚いバンド・アンサンブルもポイント。
電子音楽部分と生演奏部分がシームレスで表情を変えていく様は見事。
洗練を極めたとはこのことだと思います。

宣材文ではディスコサウンドと称されており、それはその通りなのですが
更に付け加えるならばフュージョンの如き透明感と軽やかさも感じました。

「Siren Syrup」


 爽やかでクリスタルなシンセサイザー、ブイブイと唸るベース、
エキセントリックなソロ・パートがあるピアノなどによる、都会的なディスコ音楽。
あくまでもロウに留まっているのが特徴的です。
シンプルにして必要十分なクリップもいい。

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