The Hellacopters/ Rock & Roll Is Dead

The Hellacopters/ Rock & Roll Is Dead
2005年 スウェーデン
『地味であることを肯定』

 以前、取り上げたヘラコプターズのアルバムを再び。
本作は6枚目のフル・アルバムで「Head Off」の前、つまりラストひとつ前に当たる作品です。
実はこのアルバム、当時はあまり馴染まず、一度手放しており最近再び入手した次第。
ラスト・アルバムがカバーだったので、
本作はオリジナル曲が聴ける最後のアルバムということになります。

 タイトルにもあるように「絶命種のロックンロールの勃興」をテーマとしており、
初期のパンキッシュな疾走感などは抑えられています。
またレイナード・スキナードなどを彷彿とさせる
アメリカ南部のスワンプ・テイストも加わっているのがポイントで、
全体から漂うレイドバック感が印象的。
特にゴスペルチックな女性コーラスをフューチューしたミドル・ナンバーなどに、
その傾向は顕著。

 アンサンブルはベテランのロック・バンドらしく骨太なもの。
初期の頃の粗いパフォーマンスはどこへやら、タイトで引き締まった演奏が素晴らしい。
従来は激しいアタックのキーボードが特徴でしたが、
本作では多くの曲で抑えられておりブルージーなギターが演奏を主導しています。

 リアルタイムで彼らの音楽を聴いていた当時は、
どんどん枯れていく音楽性と本作のタイトルとで、「年寄り臭くなってしまったな。」
という気持ちを抱いてしまったわけですが、改めて聴いてみると、
この年寄り臭さが心地よくなっていました。
ただし、ロックンロールというテーマのためか、
手癖のままに「ヘラコプターズならではのよくあるフレーズと展開」
が使いまわされているという欠点は改めて実感。

 初回盤にはDVDが付いています。
ライブDVDではなく、ツアー・ドキュメンタリー及び録音風景という内容。
ライブ・パフォーマンスの爆発力に定評がある彼らなのですが、
演奏される姿は断片的に挿入されるだけ。
これはちょっと歯がゆい特典でしょう。
個人的には所有しているブートのライブビデオが伸びてしまっているので、
きちんとしたライブDVDをオフィシャルでリリースしてほしいと思っています。

「Everything's On T.V.」

 彼らはリーダー・トラックとしてキッス由来のキャッチーなナンバーを持ってくることが多く、
この曲もそうです。
テレビがあればすべて事足りる、というテレビ賛歌(そんな皮肉ソング)。
残念ながら、テーマとしては2005年の時点でもあまり新しいものではありませんでした。

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