Racoon/All In Good Time

Racoon/All In Good Time
2015年2月 オランダ
『オランダ版アリーナ・ロック』

 爽やかさとスケールの大きさが同居したメロディーはジャーニーの如し。
今週はオーソドックスながら完成度の高いロック・グループの新作をご紹介。

 ラクーンはオランダ南西部に位置するゼーランド州フス出身、4人組のロック・グループ。
ラクーンとはアライグマのこと。
日本人からするとロック・バンドというよりラスカルなイメージなので、
バンド名に使っていることを新鮮に感じます。

 1998年、アコースティック・デュオを母体として活動をスタート。
大手ソニー(オランダにもソニーはあったのか!?)と契約しており、これまで5枚のアルバムと18枚のシングルを発表。
またヨーロッパの音楽フェスの常連でもある彼ら。
前作『Liverpool Rain』(2011)ではアビーロード・スタジオでの録音を敢行しており、
イギリス進出も果たしています。
母国オランダを中心にヨーロッパでは人気を確立したグループのようですが、
自分はこれまで全く知りませんでした。
本作は3年振りとなる6作目のアルバムとなります。

 前述したように80年代産業ロックの如き、
大らかさと爽やかさが特徴のオーセンティックなロックをやっています。
朗々と歌い上げるヴォーカルがなぞるメロディー。
そこに宿る荒涼としたハードボイルドな世界観は、(最初にも書きましたが)ジャーニーの如し。
ただし、そこは欧州のグループだけに、あくまでもウェット。
アンサンブルではクラシカルな要素がふんだんに取り入れられており、
優雅なストリングス・アレンジと、オルガン、ピアノ、シンセといった
キーボード群が壮大に音楽を盛り上げています。
これらアレンジがともすれば大味になりがちな音楽性に洗練味をプラス。

 2000年代の欧州ロック・シーンに於いて、
長く活躍してきただけに隙の無い完成度の高さ。手堅く楽しめました。
間口の広い普遍的なロック作で、音楽フェスの常連グループであることにも大いに納得。

「Heaven Holds A Place」


トラディショナルなメロディーを持ったミドル・ナンバー。
ブラスとストリングス、そしてキーボードと、
厚みのあるアレンジでドラマティックに聴かせます。
骨太なヴォーカルも、もちろん聴き所。

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