Unloved/Pay One Bliss with Another

Unloved/Pay One Bliss with Another
2015年2月 ドイツ
『グワングワン振り回される刺激的な音楽』

unlovedjacket.jpg


 新種の微生物か何か・・・・・・不気味なジャケット通りのダークな音楽性。
せりあがる焦燥と不安。
ダーク且つヘヴィな音の洪水で混乱させておいて、隙間にふと安らぎが訪れる。
今日紹介するのはそんな音楽です。

 アンラブドは女性ヴォーカルをフロントに据える4人組グループ。
ライプツィヒ出身。
正確な結成年は記されていませんが、
2004年にデビューEPがリリースされていますので2000年前半頃だと思われます。
これまで2枚のアルバムをリリースしており、本作はサード・アルバム。

unlovedpay.jpg

 彼女たちは複雑にミックスされた音楽性を持っています。
プログレッシヴ・ロック(中期キング・クリムゾン)、エレクトロ、
ニューウェーヴ(デペッシュ・モード)、ヘヴィ・メタル、ジャズ。
以上の要素が混然一体となって生み出されているアンラブドの音楽。

 その要となっているのがヴォーカル、シャー(SHYA)の歌声。
時にクールに、時に情熱的に、時に囁き、時にパワフルにシャウト。
ただし常にシリアスでミステリアス。多彩な表現力で聴き手を惹きつけてくれます。
また、ドスの効いた悪女振り(イメージ)は
ドイツの女性ヴォーカリストならではの雰囲気をまとっているのもポイント。
かなり強力な個性を持ったヴォーカリストで、彼女だけでも聴く価値はあるでしょう。

 一方バンド・アンサンブルは轟音ギターとタイトなリズム隊による
ゴリゴリなメタリック・サウンドが中心となっています。
振幅が激しく複雑な楽曲群ですが、抜群の安定感を感じさせる演奏という印象。

 BGMには成りえない主張の激しい音楽なだけに聴き手を選びますが、
想像力を刺激してくれることは間違いありません。
春うららでぽやぽやした日常に喝を入れたいあなたは是非。眠気覚ましにも。

 それからこれは書き忘れてはなりませんでした。
彼女たちは演奏している姿がとてもカッコイイのです。
そこらへんを以下のyoutube動画で確かめてみてください。

「redundancer」


 バンドの個性を象徴する、禍禍しさたっぷりのヘヴィ・ナンバー。
前述したようにグループの躍動感あふれるパフォーマンスがよく表現されています。

ダウンロードでのみ入手可能。
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コメント一覧

#644 No title
GAOHEWGI様、こんばんは。

事前におすすめして頂いた通り、ツボな音楽性でした!
ごった煮系ロックはいずれも好物ですが、
ここまで禍々しいと脳をダイレクトに揺さぶられますね。
SHYA嬢のクール極まるVoと、狂気と安息の狭間真っ只中を行くメロディがグッドです。

何かこう、良い意味で裏切られるというか、
盛り上がるところで盛り上がらずに曲展開をグッと変えてくるとか、
敢えて終始同じ曲展開を貫くとか、
ロックはやはり、そういう未知の刺激が(たまに)欲しくなりますよね。
#645 Re: No title

Choco16様 こんばんは
コメントありがとうございます。

やはりツボにハマりましたか。
おすすめした甲斐がありました、よかったです。

>狂気と安息の狭間
凶暴なだけではない知性を感じさせますよね

>盛り上がるところで盛り上がらずに曲展開をグッと変えてくるとか
サビで突然挿入される「なななななー」はクセになります。

いろんな音楽を聴いてくると刺激にも麻痺してくるのですが
彼らはドギツイインパクトも含めてなかなかだと思います。



> GAOHEWGI様、こんばんは。
>
> 事前におすすめして頂いた通り、ツボな音楽性でした!
> ごった煮系ロックはいずれも好物ですが、
> ここまで禍々しいと脳をダイレクトに揺さぶられますね。
> SHYA嬢のクール極まるVoと、狂気と安息の狭間真っ只中を行くメロディがグッドです。
>
> 何かこう、良い意味で裏切られるというか、
> 盛り上がるところで盛り上がらずに曲展開をグッと変えてくるとか、
> 敢えて終始同じ曲展開を貫くとか、
> ロックはやはり、そういう未知の刺激が(たまに)欲しくなりますよね。

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