Sinnober/ Sinnober

Sinnober/ Sinnober
2015年1月 イギリス
『洗練された音楽とはこういうことだ』

 おっさんロック・ファンが喜びそうな、温故知新サウンドばかりを偏愛しがちな我がブログ。
もしかしたら今日ご紹介するグループは流行の先端を行っているかもしれません。
上の見出しのハッタリ具合も絶好調ですね。
sino2.jpg


 シノバーはバースを拠点として、
セバスチャン・ブライス、ナタリー・ブライスの兄弟に、
マイク・グリフィスを加えたトリオとして活動しているグループ。
バンド名であるシノバーはスウェーデン語で「辰砂」という鉱石のこと。
これは別名「賢者の石」と呼ばれているものです。
彼らはまだ結成間もないようで、レーベルとも未契約。
バンドキャンプなどを駆使して
インターネット上での音源発信が主な広報手段となっているようです。
本作は自主制作による初アルバム。

 さて音楽性ですがフュージョン、ニューウェイヴ、ネオアコ等をクロスオーバーした、
透明感ある爽やかなロックをやっています。
ジャズ、フォーク、ブルースなど多くの音楽要素を吸収していながら、
ごった煮にはならず洗練されたサウンドに仕上がっています。
カントリー由来の哀愁味と大らかさを持ったメロディーが特徴ですが、
乾いたサウンドにはならずあくまでもウェット。
イギリスらしい暗さとクールな質感が全体から漂っており、曇天模様のジャケに偽りはありません。
sino1.jpg


 トリオによるバンド・アンサンブルは
シンプルながらギターの残響が巧く作用して隙間が気にならない仕上がり。
タイトなリズム隊と、ロング・サスティーンでブルージーに鳴くギター、
という編成で申し分ない演奏が楽しめます。
ヴォーカルはセバスチャンがメインに担当しており、ちょっと掠れた歌声が魅力的。
またナタリーも一部楽曲とコーラスを担当。
こちらはフィメール・フォークのようなミステリアスな雰囲気と清涼感を併せ持っており、
素晴らしいコントラストを描いています。

 フォーク、カントリー由来の伝統を存分に感じさせつつ、
ダイナミックなロックとして聴かせる洗練されたアレンジは見事。

「Fool (To Be Your Lover)」


 彼らは楽曲をライブでyoutube配信する流儀のようです。
こちらはオープニング・ナンバー。
ニュークリア・バルデスの「涙のサマー」辺りを彷彿とさせる哀愁を含んだサビが素晴らしい。

 ちなみにこの曲はアコースティックだとこうなります。こちらも素晴らしいですね。
以下にyoutubeのリストページへのリンクを貼りつけておきますので興味を持った方は是非どうぞ。

sinnoberのyoutubeリスト

現在、本作はCDが流通していないので購入はitunesなどからのダウンロードとなります。

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コメント一覧

#606 No title
GAOHEWGIさん こんばんわ

見出しとジャケットにビビッと来たので聴いてみましたら、非常に良いですね。
音楽性は書かれたとおりで、動画の演奏もかなりこなれた、洗練された佇まいだなと思ったのですが、
まだレーベルとも未契約なんですね…。
このレベルがポンッといる、レーベルの発掘前にリスナーが発掘できるって、凄い時代だなと、なんか思ったり。

ぜひ今後も期待したいトリオですね。
#607 Re: No title
サム様 こんばんは

Blessing Offorでかなりはったりをかましてしまった分
こちらの影が薄くなってしまった気がしていたのですが
反応してくれてうれしいです。

このレベルで未契約ということは「敢えて」の意思もありそうですけれども。

このジャケの風景、うちの近所の海沿いの公園にもあるんですよ。
こんなにカッコよく映ったことは無いですけれども
今度行ってみようと思います。


> GAOHEWGIさん こんばんわ
>
> 見出しとジャケットにビビッと来たので聴いてみましたら、非常に良いですね。
> 音楽性は書かれたとおりで、動画の演奏もかなりこなれた、洗練された佇まいだなと思ったのですが、
> まだレーベルとも未契約なんですね…。
> このレベルがポンッといる、レーベルの発掘前にリスナーが発掘できるって、凄い時代だなと、なんか思ったり。
>
> ぜひ今後も期待したいトリオですね。

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