しずくだうみ/泳げない街

しずくだうみ/泳げない街
2015年1月 日本
『なるほどYAMAHA系かも』

 ピアノ弾き語りSSWによるセカンドEP。

 大森靖子がエイベックスに移籍してギラギラ輝く存在になって行くのを見送りつつ、
新たな根暗成分を探し求めていたところ、
「闇ポップ」というキャッチコピーを掲げる彼女を発見した次第です。

 本作が初の流通盤ということもあり、彼女の来歴についての情報もほとんどない状況。
92年生まれであり、あだ名が「だうみ」であること。
そして学校でいじめられていたことなどは分かりました。
インタビューもあったのですが音楽的な影響の話は無し。

 EPなので5曲しか入っておりません。
ピアノ弾き語りが2曲、バンド・サウンドが2曲、
そして打ち込みが主体となったエレクトロ・ポップが1曲という構成。
ピアノ弾き語り曲でもストリングス・アレンジが入っており、
プロデュースは吉田仁郎が担当しています。
この方は存じませんでしたが、ニューウェイヴ・パンク・バンドのギタリストを経て、
アダルト・ゲームの作曲家として活躍しているとのこと。
バラエティに富んでいて最初は芯の部分が見え辛く個性を掴めませんでした。
明確な影響元も見えません。
そんな中、一番核となるピアノ弾き語りの部分だけ切り取ると、
学校唱歌のような優しいメロディとゆったりとしたリズムが特徴として浮かんできます。
彼女は
「2009年YAMAHAミュージックレボリューション宮地楽器店大会
うたごころ選手権グランプリ受賞」という経歴があるのですが、
伊藤サチコ拝郷メイコなど
YAMAHA出身ミュージシャンに共通する
柔和でファンタジックな世界観を持っていると感じました。

 歌声は高音で少し苦しそうに掠れます。それを含めて情感が込められており魅力的。

 さて「闇ポップ」というコピーについてですが、
確かに内省的なメッセージではあるものの堂々とした歌い振りで、
全くどろどろした情念やうしろめたさが感じられません。
「闇」という言葉で釣られてしまったのですが、これは「ポップ」なのですからそれも道理。
とても素直な資質を持っています。
大森靖子と比較してはいけない人でした。
前述した通りバラエティに富んだ構成で、5曲では彼女のポテンシャルを語るには足りないです。
本作については、オーソドックスながら親しみやすく耳に残るメロディで楽しめ、
且つEPとは言え1296円という安価であることも踏まえて、
鍵盤女性SSWの新人を探している方にはおすすめ出来る一枚です。
まして上記YAMAHA出身ミュージシャンが好きならストライク確実。

「あじさい」


 月並みですが「みんなのうた」で流れそうな、優しい歌だと思います。
本人によるピアノと歌唱はもちろんのこと、ほのぼのとしたスライドギターも素晴らしい。
スパッとした終わり方が気持ちいいので是非最後まで聴いてみてください。
アニメ映像は・・・・・・
女性が好きそうな柔らかい素敵な絵ですね。
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