Natalie Prass/Natalie Prass

Natalie Prass/Natalie Prass
2015年1月 アメリカ
『ストリングスが入ってもこってりしてない!
爽やかソウル・ポップ』


 ブラスとストリングスがたっぷりのゴージャス且つファンタジックなサウンドに
「ははーん、これはあれだろ。『ありのままで~』ってやつだよな。知ってる知ってる。」
となりそうでした。
ですが違いました。
彼女は米メディア各誌から「今年注目の新人」として取り沙汰されているシンガーソングライター、
ナタリー・プラス。
ディズニー音楽並みのファンタジー要素を持ったソウル・ポップが詰まったデビュー作は
新人離れした完成度を誇っています。

 クリーヴランドで生まれ、
80年代にバージニア州南部の海岸地域(タイドウォーター・レギオン)で育った彼女。
バークレーの音楽学校に1年だけ通う(都会になじめなかったとのこと)
などしながら音楽に親しみつつ、ビジュアル・アートの道も同時に志していたそうです。
2006年にジェニー・ルイスのバック・バンドにコーラス・メンバーとして参加したことが転機となり、
シンガーソングライターとしてデビューすることを決意。
そこから9年の時を経て遂に完成したのが
本作(正確には2012年にほぼ完成していたそうですが)となります。
NataliePrass_Press01.jpg


 ピッチフォーク(ちなみに評価は8.3 ,best new music)では
ドリー・パートンダスティ・スプリングフィールドといった
60年代に活躍したソウルを下敷きにしたポップ・シンガーが引き合いに出されており、
ノスタルジックなストリングス・アレンジやしっとりとした歌い口は確かに彼女達を彷彿とさせます。
ただし、上記レジェンド二人がパワフルな歌い手であるのに対して、
ナタリーはあくまでもしっとりとした歌い口が特徴。
ソウルの影響を受けたストリングスたっぷりのポップスであることは間違いないものの、
ピアノを使ったシンガーソングライター・スタイル(厳密には彼女自身はギターを担当)が
音楽の土台にあることがポイントです。
その意味ではキャロル・キングの影響も見え隠れしています。

 本作ではバンド・アンサンブルにストリングス、ブラス、
更にプログラミングも加えている重厚なアレンジが全編で貫かれています。
ごってりしていそうですが、あくまでもすっきりと制御されたサウンドで聴き疲れることはありません。
その要因としてコンピュータによるカッチリとした管理が挙げられます。
またソウル、R&Bのみならずジャジーな要素も内包した洗練された楽曲群が
爽やかな聴き心地につながっていると感じました。

 ファンタジックな世界観にどっぷり浸かることが出来るアルバムです。

「My Baby Don't Understand Me」


 ベイビーがわたしのことをちっともわかってくれないの!だそうですよ。
クライマックスの後からじわじわ盛り返す3分台の構成がお見事。
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