山田詠美/ベッドタイムアイズ

山田詠美/ベッドタイムアイズ
1985年 日本
128p 読書期間2日
『疑似出歯亀』

 図書館に『山田詠美/ベッドタイムアイズ』を借りに行く。
酒場のシンガーと脱走した米軍兵士の性生活を描いた作品らしい。
検索機でどこにあるか調べよう。

うーむ、分かってはいたが。
『書庫にあるので窓口で問い合わせください。』
(別にかくさなくたっていーじゃん)

タイトルなどをメモした紙を窓口の男性に渡す。
「探しに行ってきますのでしばらくお待ちください。」

長い。後ろに行列が出来てしまった。
ドキドキ。
その時、隣の図書館員の女性が声をかけてくれた。
「どうしたのですか?」
「今、山田詠美のベッドタイムアイズを取りに行ってもらっているところです。」

言ってやったぞ。

 あらすじは前述した通り。
物語のアクセントとして先輩の明美姉さんとスプーンが浮気をする。

 読みどころは性生活の中から生まれる会話。
退廃的な雰囲気が出ていて、非日常な感覚を味わえる。

 解説を除くと100pちょっとしかない上に、会話が多いのでスラスラ読める。
説明も最低限でスプーンが何者だったのかも明らかにされない。
けれども、それは読者に想像で補わせておき、スピード感を優先している。
入り込んで(ベッドシーンをたっぷり覗いて)喪失感を共有してしまった自分は
たっぷり本作を楽しんだ。

 しかし、食事休憩時間に読む本としては失敗だったかな。
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