なつし聡 /時間割

なつし聡 /時間割
2015年1月 日本
『英国憧憬の音楽はメロディーの粘着度が違う』

 英ロックの影響を消化して日本語ロック/ポップスにしようという
グループ/ミュージシャンは多い。
だがどうしてもビート時代に偏りがちでロックンロール系ばかりが目立つ傾向にあり。
それはそれでかっこいいグループも多い。
でも、もっとXTCやスパークスみたいな
マニアックなポップセンスを持ったミュージシャンが出てこないものか。
例えば、スカートやカーネーション、あるいは最近紹介したぶどう÷グレープのような・・・

そんな英ロック好きで日本のロック/ポップスにも目くばせしている同志におすすめなのが
このなつし聡の新作です。
(エラそうにオススメしていますが、僕もCDショップ大賞の地方賞で教えてもらいました)

 なつし聡 は、自主レーベル「ユメミノ音泉村」の中心人物にして作曲家、
プロデューサーとして活動しているミュージシャン。
プロフィールによると高橋真梨子への楽曲提供もしているとのこと。
SSWとしては80年代にアルバムをリリースした後、裏方に回ったため沈黙。
2012年にリリースした『キャッチボール~ソングブック・オブ・マイ・ライフ』で
再び活動を再開。今回のアルバムは復活第二弾となります。

 さて内容ですが、
本当に英ロックが好きなのだな、と感じる楽曲群が今回もてんこ盛り。
先述したXTCスパークスもありますが、
ニック・ドレイクシド・バレット、デヴィッド・ボウイなども要素もあり。
(ビートルズは当然あり)
英国憧憬の音楽はメロディーの粘着度が違います。
うにょーん、びょーん、と気怠く伸びるのです。
また彼特有の個性として
80年代の歌謡曲のようなけれん味たっぷりなメロディーを多用しているのが特徴。
Holding Out For A Hero」の世界観と言えば分かりやすいかもしれません。

 多彩なアレンジ、録音がされていますが
特に多重録音コーラスによる、ドラマティックなロック・ナンバーと、
アシッド・フォーク風の弾き語りナンバーという二枚看板が印象的。
先述の80年代~という特徴は特にバンド演奏によるロック・ナンバーに強く表れています。
ギターにはエコーたっぷり、ピアノとドラムはやたらバンバン叩いており、
そんなアンサンブルも英国的。

 「愛しのNO.1」抜粋
youtube動画の説明文にもありますが
2000年に、モデル兼女優のあんじが歌った楽曲をセルフカバーしたものだそうです。
うーむ。
渡辺美里の「My revolution」に似ていますね、どことなく。
あちらは溌剌とした決意表明だったのに対して、
こちらはナンバーワンといいつつ、哀愁を漂わせているのが印象的。
80年代の歌謡曲のような、という本文の表現にもピッタリあてはまる曲だと思います。



もっと読まれたい。ランキングのクリックにご協力を。→
関連するタグ 日本SSW

トラックバック一覧

コメント一覧

コメントの投稿

名前

タイトル

メールアドレス

URL

本文

パスワード

非公開コメント管理者にだけ表示を許可する