Jarrod Lawson/Jarrod Lawson

Jarrod Lawson/Jarrod Lawson
2014年5月 アメリカ
『一人多重コーラスのさざなみに身を委ねよう』

 本日は交流サイトの一つである、
「私的名盤紹介―真の雑食を目指して」の
2014年度総括記事
にて1位として激賞されていた
ジャロッド・ローソン のデビュー作を取り上げます。

 アメリカ人SSW、ジャロッド・ローソン。
幼少期より父親のレコード・コレクションに囲まれて育ち、
特にスティーヴィー・ワンダーへ憧れを抱いてシンガーソングライターの道を志す。
ポートランドを拠点として、ソウル~ジャズ系のグループに在籍していた彼は、
デビュー前の昨年にはスティーヴィー・ワンダーとの共演も果たす。
自主盤が昨年5月に発売されると、日本でも高い音楽性が話題となり
品切れ状態となる。
他、詳しいプロフィールはこちら(「私的名盤紹介―真の雑食を目指して」)をどうぞ。

 楽器演奏とプロデュースも自身で行っているという本作。
エンジニアとマスタリングには人を招いており、
特にプリンスの『Purple Rain』やスティーリー・ダン『Aja』など数多くの名盤に携わった
バーニー・グランドマンの参加が目を惹きます。

 上記のSystematic Chaosさんのブログでも指摘されていた通り
スティーヴィー・ワンダーと後期スティーリー・ダンの要素を混ぜ合わせて
現代的なアレンジで仕上げた、という塩梅のアルバム。
具体的には奔放で解放感ある伸びやかな歌唱、
そして優雅で博愛的なメロディーがスティーヴィー・ワンダーを、
爽快な多重録音コーラスと緻密且つジャジーなインストゥルメンタル部分が
スティーリー・ダン(あるはテイク6)を彷彿とさせます。

 肝は鍵盤、サックスも入ったジャジーなインストゥルメンタル部分。
非常に洗練されたサウンドで、隅々まで計算され尽くされており、グルーヴ感も十分。
一人で録音してしまうとカッチリまとまって、こぢんまりとした印象を与えてしまいがちですが
本作はそうした傾向がありつつも、
広々と音のスペースを取っており自然なアンサンブルを聴くことが出来ます。

 楽曲に於けるメロディーの質も申し分ないのですが、
インスト部を重視するあまりポップスとしてのインパクトには欠ける印象です。
彼の尊敬するスティーヴィー・ワンダーほどのキラー・チューンは今の所ありません。
ただそれを差し引いても、最高のソウル・ジャズが聴けるという事実は揺るがず。
いいものを教えて頂きました。

「Sleepwalkers」


 ソウルにこういうラテン系のリズムが入ると
スティーヴィー・ワンダーへのリスペクトをガツンと感じます。
ブラジリアン・フュージョンの趣がある、
複雑なコーラス・ワークとジャジーなピアノの絡みが爽やかで心地よい。
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#538 No title
スティヴィー・ワンダーの影響感じますね。
楽器もコーラスもこなすとは凄いなあ。

洗練されたサウンド。かっこいい!
#539 Re: No title
面白半分様 こんばんは
コメントありがとうございます。

> スティヴィー・ワンダーの影響感じますね。
> 楽器もコーラスもこなすとは凄いなあ。
>

楽器はともかく、コーラスは自身の歌声に左右されるので・・・
資質がうらやましくもありますね。

> 洗練されたサウンド。かっこいい!

近々、来日するみたいです。

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