Simon Dalmais/ Before And After

Simon Dalmais/ Before And After
2014年10月 フランス
『サイモン・ダルマイスと書こうとしたら日本盤発見』

 フランスのSSW、シモン・ダルメによるセカンド・アルバム。
調査したところ、
本作はプロダクション・デシネが目を付けて国内盤をリリースしていたことが判明。
いつもは日本語情報が無く、プロフィール調査などに四苦八苦しているのですが、
今回は既にネット上にあるデシネのページなどを参考に書かせていただきます。(ありがたや)。

 一人ビーチボーイズという形容をされている彼は、
50年代アメリカ音楽のノスタルジーを基盤とした内省的な作風を特徴としています。
前作ではジョニ・ミッチェルの『BLUE』などが比較対象に挙げられており、
70年代SSWと同じような雰囲気を持っていることが分かります。
それに加えて本作では牧歌的な英国音楽要素が加わっているとのこと。
そう言えば以前取り上げたガイスターも、
70年代英米音楽のエッセンスを上手に取り込んだフランスの若手ミュージシャンでした。
フランスで今70年代がアツイのかもしれません。
ちなみにシモン・ダルメの姉はカミーユ・ダルメとのことです。
DALMAIS.jpg

 なるほど、スタート・ボタンを押すと濃厚なデカダンス・ワールドに包まれます。
ピアノ弾き語りによる内省的な雰囲気はそのままに、
のどかで叙情的なメロディーが際立っており、英国的なイメージを纏っています。
ただし、のどかで叙情的、というだけでなく暗さと甘美的な味わいも持っており、
この辺りにこってりとしたフランスらしさが感じられました。
クィーンのバラード・ナンバーを思い出すくらいの濃厚なロマンティックさには、
英ロック・ファンを射抜く威力があり。

 ピアノ、アコギを中心とした温かみのあるバンド・サウンドで録音されており、
曲によってストリングスが加わっています。
隙間を生かしたアコースティックな質感のアンサンブル。
一方で随所にSE(例えばJR中央線のアナウンスやセミの鳴き声など、日本が好きなのかな?)
を導入しているのもポイントで、ファンタジックな味わいを加えています。
最後に彼自身のヴォーカルについてですが、
押しは弱く地味なものの温かみのあるジェントリーな歌声。
渋い魅力があります。

 最初から終わりまで、ひっそりとうつむき加減なまま。そんな本作で静かな感動を味わってみてください。

「Lord」


非常に英国的なナンバーですが、
エレピの使い方やアコギの乾いた音色にアメリカ音楽の影響が見受けられます。
2分で終わってしまうのがもったいないと感じるほど、
浮世離れした美しい世界観に浸れる曲。尚、この方は2013年に来日されていたそうです。
是非もう一度来てほしい!

※前述した通り、本作は日本盤が流通しています。

もっと読まれたい。ランキングのクリックにご協力を。→
関連するタグ フランスSSW

トラックバック一覧

コメント一覧

#519 No title
フランスの男性ミュージシャンはミッシェルポルナレフくらいしか知りません。いつも幅広いですね~。この方イケメン、ブラピみたいな顔してる!
#520 Re: No title
ローリングウエスト様 こんばんは

ミッシェル・ポルナレフと比べるとちょっと格が違うかもですが、
この人もいいですよ。
写真、確かにかっこいいですよね。
まぁ、ギャルみたいな輪郭隠し疑惑もありますが・・・。


> フランスの男性ミュージシャンはミッシェルポルナレフくらいしか知りません。いつも幅広いですね~。この方イケメン、ブラピみたいな顔してる!

コメントの投稿

名前

タイトル

メールアドレス

URL

本文

パスワード

非公開コメント管理者にだけ表示を許可する