Krakatau/Water Near a Bridge

「Krakatau/Water Near a Bridge」
2014年9月 オーストラリア
『リドル・クリークってどこだ?』

 まずジャケがいい。
いや大したことは無いのだけれども
記号的な意味でいいということです。
kra.jpg
70年代のジャーマン・ハード・ロック・グループ、或いはマニアックな自主版英フォークのような
マニアックな趣なジャケからアンダーグラウンドな香りがプンプン匂います。
何を言っているんだか分からないと思ったあなたは真っ当です。

 さて、彼らはメルボルン出身のアンビエント・グループ。
という触れ込みですがフェイヴァリットに
タンジェリン・ドリームゴブリンを挙げているところからすると、
ズブズブのプログレ・グループという予感。
おまけに収録曲は全て10分越えの計3曲、内2曲は3楽章に分かれています。
また、本作で彼らはフィールド・レコーディングを敢行。(1曲はスタジオ録音)
場所は、メルボルンにある町リデルズ・クリークの主水路
リデルズ・クリーク(ややこしい)のほとり。
その模様を動画にして記録している訳ですが・・・・・・
これがどう見てもポンペイだろう!と意識せざるを得ない出来となっています。

 おっと、音楽性に触れるのが遅れてしまいました。
編成はギターレスのキーボード・トリオ。
本作がデビュー・アルバムとなるようです。
シンセ、オルガンなどヴィンテージなキーボードを使用した
アンダーグラウンド感覚溢れるプログレッシヴ・ロック・サウンドを指向しています。
ヴォーカル不在、全編インストゥルメンタル。

 主役はやはりキーボード。黒魔術的なダークでミステリアスな雰囲気を醸す旋律は
さすが、ゴブリンやタンジェリン・ドリームが好きだ、と宣言しているだけのことはあり。
キーボードはメロディーをつかさどる一方で、ループもこなしており
プログラミングを組み合わせたデジタル世代ならではのモダンな音色も特徴となっています。
銅鑼のように高らかにシンバルを鳴らすドラムもパワフルな叩きっぷりで
ドラマティックな世界観を盛り立てています。
ベースは上記二人に比べると後ろに下がっていますが、引きずるようなグルーヴで
ダークさを演出。

 収録曲についても少し書きます。
1曲目「Riddells Creek」は本作の目玉楽曲。
この曲については動画を貼りますので、ここでは割愛。
1曲目のラストから余韻を引きずるように始まる「All Water Near a Bridge」。
延々と不穏な電子音が響き渡るミュージック・コンクレートとなっています。
そしてラストには1曲目同様にフィールド・レコーディングがされた「Kuriere」。
2曲目同様、ミュージック・コンクレート色が強い曲ながらこちらの方は一応
民族音楽っぽいメインテーマが入っています。

 とにかくシリアスな世界観が徹底されており、惹きこまれてしまう作品。
もちろんフロイドなどのオリジネーターと比べてしまうと
まだまだ至らないところばかりかもしれません。
それでも英ロック、プログレ・ファンには是非チェックしてもらいたいです。
その価値はあり。
「Riddells Creek」


初見ではスタジオ音源かと思いきや、ライヴ音源でびっくり。
ロケーションこそ手近な公園で済ましている風ですが
明らかにフロイドのポンペイを意識した映像になっているのが微笑ましいですね。
とか侮っているとグイグイと映像に引き込まれていきます。
これはやられた!リデルズ・クリーク、雄大じゃないか!

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