Cell15/ Chapter One

Cell15/ Chapter One
2014年9月 アメリカ
『プログレ愛炸裂』

 自分はプログレが好きであるにも関わらず、
あまり現代のグループには関心が薄い傾向があります。
どうにも画一的なサウンドのミュージシャンが多く様式美的な世界観が苦手なのです。
今回ご紹介するグループ、
セル15もプログレッシヴな音楽性であるため、様式美を感じさせます。
正直、これまでの新鋭プログレ同様に新鮮味はあまりありませんが、
デイヴ・ギルモアっぽいシリアスなドラマ性
(要するにギルモア期のフロイドっぽいということ)を取り入れており、
そこにグッと来てしまいました。

 ペンシルバニア州レノボ出身、メンバーは現在一人でロバートSリチャードソンのみが在籍。
サポート・ミュージシャンを迎えて本デビュー作を録音しています。
これでバンドって言っちゃうところが凄いですけれども、心意気は買ってあげたい。

 音楽性ですがイエス、EL&P、ラッシュ、ドリーム・シアター、
ギルモア期フロイド、ジェネシスといった辺りのエッセンスが散りばめられたプログレ、
またはプログレ・ハードをやっています。

 オーセンティックなヴォーカルはさほどインパクトはありませんが、
シリアスな音楽性を引き立たせるには十分の器量を持っています。
演奏はシンセ、ギターを中心としたバンド・アンサンブルですが、
ちょっとこじんまりとしている印象。
この辺りは一人バンドの限界が出ているのか、
宅録にありがちな密室感が漂っています。

 楽曲群は往年のプログレを踏襲したハッタリがてんこ盛りで、音楽性でも紹介した通り、
影響を整理しないままに幅広いラインナップをそのままやっているのでとっ散らかっている印象。
ややクドいところがありつつも微笑ましい愛情を感じることが出来ます。
先述の通り、ギルモア期のフロイドっぽいドラマティックなバラードが白眉。
アルバム全体としては、
最高とは言えないまでもファーストらしい初々しさがたっぷり詰まっており、楽しめました。

「Manny's Gone Home」


それっぽいセリフのSEまで入っていて気合い十分のフロイド風ナンバー。
寂しげな歌い回しが素晴らしい。
一応、何やら映像が入っているのですが暗すぎて何が何だか分かりません。
しかし、こういう独りよがりな手作り感も微笑ましい。
もっと読まれたい。ランキングのクリックにご協力を。→
関連するタグ アメリカプログレ

トラックバック一覧

コメント一覧

コメントの投稿

名前

タイトル

メールアドレス

URL

本文

パスワード

非公開コメント管理者にだけ表示を許可する