スカート/サイダーの庭

スカート/サイダーの庭
2014年6月 日本
『根暗ワールドで帰りを待つ。』

 なんとなく「解放感ー。」ってイメージから先送りしていた
スカートの新譜をやっと聴きました。

 鬱屈した感情を地下室で発散させているような。
激情ほとばしる歌唱と英国ロックを彷彿とさせる暗くフォーキーなサウンド。
これまでは、その辺りがスカートの魅力だと思っていました。

 そして大瀧詠一が亡くなったことが関係しているのか定かではありませんが
新作は「サイダーの庭」。

 とっても明るくなったー。

 サイダー、というとやはり御大、そしてシティ・ポップという連想になります。
その通り、スカート流でシティ・ポップみたいなことをやっています。
バンド・アンサンブルにはカッティング・ギターが使われていたりして、
爽やかアメリカン。
手数の多いドラムなど、バンドのテクニックは凄いです。

 一方でXTCなどを彷彿とさせる転調たっぷりの捻った曲展開や、
ELOチックなシンセ使いなど、英国っぽさも残っています。

 ご本人の歌唱は粘っこさを増しておりクドさがパワーアップ。
シティ・ポップには主張の激しいヴォーカルが不可欠だと
個人的には感じています。
だからこの過剰な感じはグー。
斉藤和義が作りそうな「アポロ」もウニョウニョな歌い振りで
独特な世界観に仕上がっており、素晴らしい。

 正直、あの暗くじめじめしたスカートを愛していたのでもったいない気持ちもありつつ、
おしゃれなサウンドへと変貌した本作の完成度も認めざるを得ない、
愛でざるを得ない複雑な感情。
それはともかく
楽しそうに音楽をやっている様子が伝わってきて、何よりです。
レッツ シンガロング!とかしちゃいそうな感じで。

バンド・アンサンブルを充実させた本作。
それでありながら8曲25分にまとめてしまうのは、(もったいない気がしつつも)さすが。
生き急いでいる現代人にもぴったりかも。

「すみか」


改めて聴いてもグルーヴィーなリズム隊に戸惑いが隠せません。
ソウルのグルーヴに乗って情緒を込めた歌声が響きます。
爽やかさと激情がミックスされた本作の特徴が出た曲だと思います。
カッティング・ギターのリフがやたらとデジャヴで
なんだろうと思っていたら
シンディ・ローパーの「Girls Just Want to Have Fun」に似ていることに気が付きました。



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コメント一覧

#536 No title
果てしなきアングラ探検!小生全く暗黒状態です・・(笑)
#537 Re: No title
ローリングウエスト様 こんにちは

> 果てしなきアングラ探検!小生全く暗黒状態です・・(笑)

いやいや、そうでもないですよ。
気軽に楽しんでくだされば幸いです。


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