青木健/ONKEI

青木健/ONKEI
2014年10月 日本
『ムダ毛処理したシティポップ』

 『山下達郎、大滝詠一の血を受け継ぎ、シティ・ポップに新たな時代を刻むべくバージョンアップを試み続けるシンガーソングライター青木健による大名盤登場!!!』(本作のキャッチコピー)
大名盤という言葉は胡散臭いものの、山下達郎、大滝詠一の血を受け継ぎ、という所には
ちょっと惹かれるものがあり、実際に試聴後納得して購入。

 青木健は2012年にデビュー作をリリースしているシンガーソングライター。
今回が初の全国流通盤となるそうです。
キャッチコピーや試聴できる「ハシルマチ」から想像していたのはシティポップ作でした。
もちろん、その要素もたっぷり含んでいるのですが
それのみではなく、実際は打ち込みが多用されたエレクトロ度の高さもポイントとなっています。

 本作は宅録作。
マルチ・ミュージシャンでもある彼は全ての楽器とアレンジ、ミックスを担当。
自演によるバンド・アンサンブルは
AOR、フュージョンを基調にしており、すっきりとしたロック・サウンドを奏でています。
またシンセサイザーによる打ち込みサウンドが環境音楽のような
透明感を加えているのが個性的。

 楽曲はルーツを感じさせながらもさっぱりとした構成の曲が多く、
「聴き手に歌の続きを託す」という帯コメントも納得の仕上がり。
サビで上り詰めずに腹八分目にしている感じが新鮮です。

 全編で貫かれている爽やかな浮遊感がとても心地いいです。
アンビエントなインスト・ナンバーが3曲収録されており、
そのことも上記の浮遊感を感じる一因でしょう。

 なるほど、これがバージョンアップか、と納得。
深夜の公園とかで聴いたらハマりそうな音楽だと思います。

 一方で宅録作ゆえなのか、
往年のシティポップ名盤にあったダンディズムは希薄になっています。
この点については
次作以降シンプルな弾き語り、あるいはバンドを編成しての録音で
より生々しい音楽になった時の変貌も楽しみにしています。

「ハシルマチ」


 チューブの「シーズン・イン・ザ・サン」をメロウにしたような・・・・・・
アルバム中、最もストレートなシティポップ・ナンバー。
サビの「しまうー」の後に続くフレーズを待って待ちぼうけを食らう、
このもどかしい感じがいい。
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